3万円の電動自転車ってあるの?
「電動自転車が3万円台で買えたらいいのに…!」そんなふうに思ったことはありませんか?最近では移動手段として電動アシスト自転車の人気が高まっていますが、新品は高額で手を出しにくいのが現実です。
特に1万円台の電動自転車を探している方もいるかもしれませんが、残念ながらその価格帯での新品はほぼ存在しません。
しかし、工夫次第で格安で手に入れる方法はあります。例えば、型落ちモデルを狙えば、新品でも割引価格で購入できる可能性がありますし、中古市場を活用すれば、3万円台で状態の良い電動自転車を見つけることもできます。
そこで今回は、少しでもお得に電動自転車を手に入れる方法を徹底解説していきます!
電動自転車を3万円台で手に入れる方法

新品での価格は存在しない
結論から言うと、新品の電動自転車を3万円台で購入するのはほぼ不可能になります。
- 新品の最安値でも4万円台から
- 低価格モデルでも6万円以上が一般的
- 型落ちやセールを活用しない限り、3万円台の新品はない
電動自転車は、モーターやバッテリーを搭載しているため、通常の自転車と比べて価格が高くなります。現在、国内で販売されている新品の電動アシスト自転車の中で最も安いモデルでも、最低価格は約4万円台からとなっており、一般的なエントリーモデルの価格帯は6万円以上です。
そもそも、3万円台で販売するためには、バッテリーやモーターのコストを大幅に抑える必要があります。しかし、現状の技術では、一定の性能と安全性を確保するために、最低限のバッテリー容量(通常5~10Ah以上)やアシスト機能を備えたモデルが必要となり、それらの部品だけでも相応のコストがかかります。そのため、新品の電動アシスト自転車が3万円台で販売されることはほぼありません。
また、低価格帯のモデルでも最低4万円以上するため、3万円台での購入を目指す場合は、新品ではなく中古やアウトレット品、型落ち品を探す必要があります。特に、型落ち品や在庫処分セールの時期(11月~1月)を狙うことで、通常よりも安く新品を手に入れられる可能性はありますが、それでも3万円台に収めるのは難しいのが現状です。
結論として、新品で3万円台の電動自転車を探すのは現実的ではなく、他の手段(中古、型落ち品、レンタルなど)を検討するのが賢明でしょう。
中古のモデルから選ぶ
ただ中古の電動自転車なら3万円台で購入可能です。
- 整備済みの中古品なら4~5万円台が主流
- 店舗購入なら保証付きで安心
- 個人売買は安いがリスクもある
中古の電動自転車は、新品と比べて大幅に価格が下がるため、3万円台で購入できるチャンスがあります。特に、自転車専門店で整備・保証付きの中古品を選べば、品質をある程度担保できます。一方で、個人間の売買(メルカリやヤフオクなど)は安いですが、バッテリーの劣化や動作不良のリスクがあるため注意が必要です。
自転車専門店や中古販売店では、整備済みの電動自転車を販売していることがあり、4~5万円台が主流の価格帯です。例えば、「e-charity」 などの中古自転車販売店では、定期的に整備された電動自転車が販売されており、一定期間の保証が付いていることが多いため安心です。
ジモティーで譲り受ける
また、ジモティーなら3万円台で手に入ることが多いです。
- 直接取引で手数料がかからない
- 交渉次第でさらに安くなる可能性も
- 現物確認できるが、保証はなし
ジモティーは個人間の直接取引が可能な掲示板で、電動自転車も多数出品されています。手数料がかからないため、他の中古市場より安く購入できることが多く、時には3万円以下で譲ってもらえるケースもあります。

ただし、購入前にバッテリーの状態や動作確認をしっかり行うことが重要です。保証がないため、自己責任での購入となる点も注意しましょう。
レンタル自転車を利用する
購入にこだわらないのであれば月額レンタルを使うことで初期費用を抑えられる。
- 4,000円台からのサブスクプランあり
- 長期間使うと購入より高くなる
- メンテナンス不要で手軽
電動自転車を購入するのが難しい場合、月額レンタルサービスを利用するのも一つの選択肢です。例えば、「チャリル」では月額4,580円でヤマハの電動自転車をレンタルできます。
レンタルならメンテナンスの手間がなく、短期間だけ使いたい人には便利です。しかし、長期間利用すると総額が高くなる点には注意が必要です。例えば、月額4,580円のプランを2年間続けると約11万円かかり、これは低価格の新品電動自転車を購入するよりも高額になります。
そのため、短期間の利用には向いているものの、長く使う場合は購入したほうがコストを抑えられるケースが多いです。また、レンタルでは所有権がないため、カスタマイズができないことや、返却時に傷や破損があると追加料金が発生する可能性もあります。
さらに、レンタル契約には最低利用期間が設定されている場合があり、途中解約すると違約金が発生することもあります。例えば、24ヶ月契約のプランでは、途中で不要になっても残りの期間分の料金を支払う必要があるため、長期間の利用を考えている場合は契約内容をよく確認することが重要です。また、返却時に送料がかかることもあるため、最終的なコストを把握しておくことが大切です。
型落ちの格安品を狙う
型落ち品なら新品でも安く買える可能性あります。
- モデルチェンジの時期に値下げが狙える
- 旧モデルは新品でも価格が下がる
- 11月~1月が特に狙い目
電動自転車は定期的にモデルチェンジが行われ、新しいモデルが発売されると旧モデルが値下げされます。
例えば、パナソニックやヤマハ、ブリヂストンといった国内メーカーは、通常 秋から冬にかけて新モデルを発表し、翌年の春に向けて販売を開始 することが多いです。このタイミングで、新型モデルの在庫確保のために旧モデルの値下げが行われるため、型落ち品を狙うなら モデルチェンジの時期を把握しておくことが重要 です。
メーカーが新モデルを発表するのは 秋から冬にかけて(10月~12月) が多く、その後 年末年始の在庫処分セール(11月~1月) に合わせて、型落ちモデルが大幅に値引きされることがあります。この時期には 大型家電量販店や自転車販売店の決算セールや初売りセール なども行われるため、新品の型落ち品を安く買う絶好のチャンスになります。
あさひのアウトレット・在庫処分品を狙う
他にはアウトレットでなら新品を安く買える可能性があります。
- 在庫処分や傷アリ品が格安で販売
- 3万円台で買えることはまれ
- 早い者勝ちなので定期的にチェック
自転車専門店「あさひ」では、在庫処分品や展示品、傷アリ品をアウトレット価格で販売しています。新品未使用でも定価より安く買えるため、コスパの良い選択肢です。
ただし、電動自転車のアウトレット価格でも通常4~7万円程度が相場で、3万円台で見つかることはまれです。狙う場合はこまめにチェックし、見つけたらすぐに購入するのがポイントです。
子供乗せは高額になりがち
新品でも中古でも子供乗せタイプは一般的なモデルより高額になります。
- 相場は17~20万円前後
- 電動ママチャリ+後付けチャイルドシートなら安くなる
- 安全性を重視すると価格は高めに
子供を乗せるための電動アシスト自転車は、安全性や安定性を確保するためにフレーム強化やバッテリー容量の増加が施されており、価格が高くなります。
- フレームの強化:子供の体重を支えつつ安定した走行ができるよう、剛性の高いフレームが採用されている。
- バッテリー容量の増加:子供を乗せると重量が増し、アシストの負荷も大きくなるため、バッテリーが大容量化されている。
- タイヤの太さや重心設計の最適化:安定性を高めるため、タイヤが太くなっていたり、重心が低く設計されていることが多い。
- 安全装備の充実:標準でチャイルドシートが付属しているほか、スタンドが強化され、転倒防止のためのロック機能が備わっているモデルもある。
こうした安全性強化のための設計や部品コストが価格に反映されており、一般的な電動自転車よりも高額になっています。
ただし、子供乗せ電動自転車が欲しい場合でも、いくつかの工夫でコストを抑えることが可能です。その一つが電動ママチャリ+後付けチャイルドシートの組み合わせです。
通常の電動アシスト自転車(電動ママチャリ)は最安値で4~7万円程度で購入できます。そこに約2万円前後のチャイルドシートを後付けすることで、合計7~10万円程度で子供乗せ仕様にすることが可能です。この方法なら、専用の子供乗せ電動自転車(17~20万円)と比べて、かなりコストを抑えられます。
ただし、後付けの場合は安定性や安全性が専用設計のモデルよりも劣る可能性があるため、しっかりとした取り付けが必要です。特に、前乗せ用のチャイルドシートはハンドルの操作性に影響を与えることがあるため、購入前に取り付け可能かどうかを確認しましょう。
新品のおおよその相場は?
新品の電動自転車は最低でも6万円以上が相場になります。
- 一般的な電動アシスト自転車は6~10万円
- 低価格帯のモデルは4~7万円
- 子供乗せモデルは12~20万円
電動自転車の新品価格は、用途や機能によって大きく異なります。最も安いモデルでも4万円台からあり、一般的な電動アシスト自転車の価格帯は6万円以上が主流です。
4~7万円(低価格帯モデル)
低価格帯の電動アシスト自転車は、バッテリー容量が小さく、走行距離も短めのモデルが多いです。例えば、ペルテック(PELTECH)や21テクノロジーのエントリーモデルは、この価格帯で購入できることがあります。これらのモデルは主に短距離移動や買い物などの用途に向いていますが、バッテリー容量が小さいため、長距離移動や坂道の多い地域では不便に感じることもあります。
6~10万円(標準的な電動アシスト自転車)
この価格帯が、最も一般的な電動アシスト自転車の相場になります。例えば、**パナソニックの「ビビ・DX」やヤマハの「PASシリーズ」**などが含まれます。これらのモデルは、バッテリー容量が10Ah以上あり、1回の充電で約50~60kmの走行が可能です。さらに、軽量フレームや7段変速機能など、快適な走行をサポートする機能も充実しています。日常的な通勤・通学や、長距離の移動にも適しています。
12~20万円(子供乗せモデル)
子供乗せ電動アシスト自転車は、特に安全性や安定性を重視した設計になっているため、価格が高くなります。例えば、ブリヂストンの「ビッケポーラーe」やパナソニックの「ギュット・クルームR・DX」 などが代表的なモデルです。これらは、フレームが強化され、バッテリー容量も大きく、重心が低く設計されているため、子供を乗せても安定した走行が可能です。また、スタンドが強化されていたり、転倒防止機能が付いていたりするため、安全性が非常に高いのが特徴です。
国内大手メーカー(パナソニック、ブリヂストン、ヤマハ)の電動アシスト自転車は、品質や耐久性が高い分、価格も上がる傾向にあります。
例えば、パナソニックの「SW」は比較的安価なモデルですが、それでも89,000円ほどします。一方で、10万円以上のモデルになると、より長距離走行が可能なバッテリーを搭載していたり、サスペンションやパワフルなモーターが備わっていることが多いです。
3万円台以外の電動自転車

1万円台のモデル
新品の電動自転車で1万円台のモデルは存在しません。
電動自転車は、バッテリーやモーターといった高価な部品が必要なため、1万円台で販売されることは構造的に不可能です。現在、市場で最も安い新品の電動アシスト自転車でも約7万円以上が相場となっており、1万円台での販売はありえません。
また、もし「1万円以下の新品電動自転車」といった広告を見かけた場合は、詐欺や偽物の可能性が高いため注意が必要です。特に、海外の怪しい通販サイトや個人売買で極端に安い価格で出品されている商品は、実際には届かなかったり、粗悪品だったりするケースが多いため、十分に警戒しましょう。
4万円台のモデル
新品の電動自転車で4万円台のモデルも市場に存在しません。
最も安いエントリーモデルでも7万円以上が一般的であり、4万円台で新品を購入することは難しいです。ただし、セールやアウトレット、在庫処分品をうまく活用すれば、5万円台での購入が可能になる場合があります。
また、中古市場であれば4万円台の電動自転車は比較的多く見つかります。上でも触れたように「e-charity」などの整備済み中古販売店や、ジモティー・メルカリなどの個人売買プラットフォームを活用すれば、4万円台で状態の良い電動自転車を手に入れることができます。
ただし、バッテリーの劣化や保証の有無には注意が必要です。
5万円以下のモデル
5万円台であればセールやアウトレットを狙えば購入可能。
新品の電動自転車で5万円以下のものは基本的に存在しませんが、セール時期や型落ち品を狙うことで、5万円台の価格で購入できるケースがあります。特に、ペルテックの「TDN-206L」などのモデルは7万円台から販売されており、タイミング次第では5万円台で手に入ることもあります。

また、中古市場では5万円以下の電動自転車は多数出回っており、特にジモティーなどの個人売買サイトでは3万円台~5万円程度で状態の良いものを見つけることができます。ただし、個人売買ではバッテリーの劣化や保証の有無をしっかり確認しないと、後から修理費がかさむリスクがあるため注意が必要です。
ドン・キホーテの安いモデル
ドン・キホーテの「情熱価格」ブランドは比較的安価な電動自転車を販売しています。
ドン・キホーテでは、「EVA PLUS(エヴァプラス)」というシリーズの電動アシスト自転車を展開しており、他のメーカーと比べて比較的リーズナブルな価格設定となっています。例えば、「EVA PLUS mini」は折りたたみ電動自転車で、価格は65,780円と安価な部類に入ります。
また、クロスバイクタイプの「EVA PLUS CROSS」は109,780円、シティバイク型の「EVA PLUS 2」は87,780円で販売されており、手頃な価格で電動自転車を探している人にとって有力な選択肢となります。
スペック項目 | EVA PLUS CROSS | EVA PLUS mini | EVA PLUS 2 |
---|---|---|---|
タイプ | クロスバイク | 折りたたみ自転車 | シティバイク |
タイヤサイズ | 27.5インチ | 20インチ | 26インチ |
走行距離(最大) | 約60km | 約33km | 約41km |
変速段数 | 7段変速 | 6段変速 | 6段変速 |
重量 | 約19.8kg | 約24.5kg | 記載なし |
特徴・用途 | 通勤やサイクリング向け | 街乗り・日常使い向け | 通勤・買い物に最適 |

これらのモデルは、基本的な電動アシスト機能を備えており、通勤や街乗りに適した仕様になっています。ただし、安価な分、バッテリー容量が小さめで、長距離走行には向かない点には注意が必要です。
そのため、使用目的をしっかり考えた上で、ドン・キホーテの電動自転車を選ぶのがよいでしょう。