こんにちは。電動自転車は究極のママチャリである、管理人の「yuri」です。
毎日の買い物や保育園の送り迎えには電動アシスト自転車が最強ですが、ふと「どこか遠くへ行きたい」と考えたとき、検索窓に「アラヤ フェデラル」と打ち込んでみたことはないでしょうか。バッテリーの残量を気にせず、自分の脚だけで地平線の彼方まで走っていく。そんなロマンあふれる「ランドナー」という選択肢が、今また注目されています。
通勤や通学といった日常の足としてはもちろん、日本一周やキャンプツーリングのような冒険の相棒としても名前が挙がるこの自転車。特に2025年モデルでは、長年の伝統を打ち破り、タイヤ規格が「650B」へ変更されるという大きな進化を遂げました。この変更は、単なるスペックの書き換えではなく、フェデラルのキャラクターを現代の道路事情に合わせてアップデートした重要な転換点です。
とはいえ、ランドナーという聞きなれないジャンルや、「Wレバー」「カンチブレーキ」といった専門的なスペックに不安を感じている方も多いはずです。「普通のクロスバイクと何が違うの？」「本当に長距離を走れるの？」そんな疑問を持つのは当然のことです。この記事では、カタログスペックの羅列だけでは見えてこないフェデラルの真の魅力や、実際の走行フィール、そして所有する喜びについて、私自身の視点を交えながら徹底的に解説します。
アラヤ フェデラルの特徴と2025年モデル評価
まずは、アラヤ フェデラル（FED）がどのような自転車なのか、その全体像を解像度高く見ていきましょう。一見すると昔ながらのクラシックな自転車に見えますが、その中身は現代のツーリング事情やグラベル（未舗装路）ブームに合わせて、したたかに進化しています。
特に2025年モデルを中心としたスペックの変更点は、これから購入を検討する上で避けては通れない、そして知っておくと少し自慢できる重要なポイントになります。
650B化したタイヤサイズの影響
2025年モデルにおける最大のトピックであり、ランドナー愛好家の間で賛否両論（個人的には大賛成！）を巻き起こしたのが、ホイール規格の変更です。これまでのフェデラルは、長らく日本のママチャリと同じ「650A（26×1-3/8）」という規格を採用していました。これがついに、世界標準である「650B（27.5インチ）」へと移行したのです。
「AとかBとか、たかだか数ミリの違いでしょ？」と思われるかもしれません。確かにリムの直径で言えば、650Aは590mm、650Bは584mmと、その差はわずか6mmです。しかし、この6mmが自転車の「拡張性」に天と地ほどの差を生むのです。
旧来の「650A」の最大の強みは、日本国内での圧倒的な入手性でした。どんな田舎のホームセンターや町の自転車屋さんでも、ママチャリ用のタイヤとして在庫があるため、日本一周中のパンクトラブルには最強の規格でした。しかし、その反面、スポーツ走行に耐えうる「高性能なタイヤ」の選択肢は、パナレーサーの「コルデラヴィ」などごく一部に限られていました。
一方で、新しく採用された「650B」は、現在のMTBやグラベルロードバイクの主流規格です。これにより、世界中のタイヤメーカーが開発しのぎを削る、最新の高性能タイヤを選べるようになりました。例えば、未舗装路をガシガシ走れるブロックタイヤや、舗装路を軽快に流せるスリックタイヤなど、用途に合わせて「靴を履き替える」楽しみが生まれたのです。
650B化がもたらす3つのメリット
- タイヤ選択肢の爆発的増加: PanaracerのGravelKingやSchwalbeのMarathonなど、世界的に評価の高いツーリングタイヤを装着可能です。
- エアボリュームによる乗り心地向上: 650B規格は太めのタイヤを履くことを前提としているため、空気の層（エアボリューム）がクッションとなり、極上の乗り心地を提供してくれます。
- 海外ツーリングへの対応: 650Bは欧米でも標準的な規格（27.5インチ）なので、将来的に海外を走る際も現地でタイヤ調達が容易です。
注意すべきデメリット
日本の「ママチャリ専門店」のような小さな自転車店では、650Bのチューブやタイヤを在庫していない可能性があります。長旅に出る際は、必ず予備のチューブとタイヤブート（補修材）を携帯する「自立したサイクリスト」としての準備が求められます。
フェデラルの評価と走行性能
実際にフェデラルに跨り、ペダルを踏み込んだ瞬間に感じるのは、昨今の軽量ロードバイクとは対極にある「重厚な安定感」です。漕ぎ出しこそ少し重さを感じますが、一度スピードに乗ってしまえば、大型セダンのように地面を滑るように進んでいきます。
この独特の走行フィールの秘密は、フロントフォークの設計にあります。フェデラルのフォークは、一般的なロードバイクよりも「オフセット（前に突き出している量）」が60mmと大きく取られています。これは「トレイル量」を適正化するための設計であり、専門用語で「ロー・トレイル」寄りなジオメトリと呼ばれます。
なぜこのような設計になっているかというと、ランドナーはフロントバッグに重い荷物を積載することが前提だからです。通常の自転車でフロントに重い荷物を載せると、ハンドルがフラついて怖くて乗れたものではありません。
しかし、フェデラルは荷物を積むことで初めて「完成」するように設計されており、満載状態になると、まるでレールの上を走っているかのような驚くべき直進安定性を発揮します。空荷の時よりも荷物を積んだ時の方が走りやすい、まさに「旅するための道具」なのです。
また、操作系で特徴的なのが、変速レバーの位置です。現代の自転車の99%が手元のハンドル部分で変速するのに対し、フェデラルはフレームのダウンチューブ（下パイプ）にある「Wレバー」を採用しています。
Wレバー（ダブルレバー）を愛する理由
「いちいちハンドルから手を離して変速するなんて危険では？不便では？」と最初は思うでしょう。私もそうでした。しかし、慣れてくると、この「手を伸ばして、レバーを倒して、ギアが変わる」という一連の動作が、自転車との対話のように感じられてくるから不思議です。
さらに実用的なメリットとして、構造が極めて単純なので、転倒しても壊れにくく、ワイヤーが切れても最悪手で引っ張ればなんとかなるという、サバイバル能力の高さがあります。旅先でメカトラブルに泣かされたくない人にとって、これほど頼もしいシステムはありません。
実測重量とクロモリの乗り心地
カタログスペックを見ると、フェデラルの標準重量は約13.2kgと記載されています。カーボンロードバイクなら7kg台、クロスバイクでも10kg台が当たり前の現代において、この数字だけを見れば「重い鉄の塊」に見えるかもしれません。
しかし、自転車の価値を重量だけで判断するのは、あまりにも早計です。フェデラルのフレーム素材である「4130クロモリ鋼（クロムモリブデン鋼）」は、鉄に微量のクロムとモリブデンを添加した合金で、アルミやカーボンにはない独特の「バネ感」や「しなり」を持っています。
この「しなり」が、長距離ツーリングにおいては魔法のような効果を発揮します。路面から伝わるガタガタとした不快な微振動を、フレーム全体が適度に変形することで吸収・減衰してくれるのです。硬いアルミフレームの自転車で100km走ると身体中がバキバキになりますが、フェデラルなら「心地よい疲れ」で済む。これは私自身、何度も経験している事実です。
また、登坂性能についても触れておきましょう。車重があるため、急加速やスプリントは苦手ですが、激坂を登るのは意外と得意です。なぜなら、フロントのギア比がロードバイクにはあり得ないほど軽く設定されているからです。
フェデラルの最小ギア比は「フロント28T ÷ リア32T ＝ 0.875」。これはペダルを1回転させてもタイヤが1回転しない（0.875回転しかしない）という、いわば「スーパーローギア」です。このギアを使えば、時速4〜5kmという歩くような速度でも、ふらつくことなくシッティングのまま淡々と坂を登り続けることができます。重い荷物を積んで箱根の山を越えるとき、このギアがあなたの命綱となるでしょう。
アラヤツーリストとの違いを比較
アラヤのランドナーラインナップを見ていると、フェデラルの上位モデルに位置する「ツーリスト（TUR）」という存在に気づくはずです。価格差は約4〜5万円ほどありますが、パッと見のスタイルはよく似ています。「どちらを買うべきか？」は永遠の悩みどころですが、明確な判断基準があります。
| 比較項目 | フェデラル (FED) | ツーリスト (TUR) |
|---|---|---|
| 価格（目安） | 8万円台後半 | 13万円台 |
| フレーム工法 | TIG溶接（シンプル・機能的） | ラグ溶接（装飾的・クラシック） |
| フォーク肩 | ユニブレード（なで肩） | ロストワックス・ラグクラウン |
| 変速段数 | 3×8速（前3段） | 2×8速（前2段） |
| フェンダー | 樹脂製（ポリッシュ仕上げ） | アルミ製 |
| 性格 | 使い倒すための道具 | 所有欲を満たす相棒 |
決定的な違いは、フレームの製造工法である「溶接」にあります。上位のツーリストは「ラグ溶接」といって、パイプとパイプを繋ぐ継手（ラグ）を使い、ロウ付けで接合する伝統的な工法を採用しています。これは見た目が美しく、クラシック自転車の象徴ですが、製造に手間がかかるため高価になります。
対してフェデラルは、「TIG溶接」を採用しています。これはパイプ同士を直接溶接する方法で、溶接跡（ビード）が魚の鱗のように見えます。ラグ溶接のような装飾美はありませんが、軽量かつ高強度に仕上がり、何よりコストを抑えられます。
私個人の意見としては、「初めてのランドナー」や「傷を気にせずガンガン使い倒したい人」には断然フェデラルがおすすめです。高級な工芸品のような自転車だと、駐輪場で隣の自転車と接触したり、飛び石で塗装が剥げたりした時に精神的なダメージが大きいですが、フェデラルなら「それも旅の勲章だ」と笑って許せるタフさがあります。浮いた差額で、パニアバッグやキャンプ道具を揃える方が、旅の質は確実に上がります。
丸石エンペラーとの比較ポイント
もう一つの強力なライバル、それが丸石サイクルの「エンペラー ツーリングマスター」です。
半世紀近い歴史を持つ、日本のランドナー界の生ける伝説と言っても過言ではありません。フェデラルとエンペラー、どちらも素晴らしい自転車ですが、その設計思想は2025年現在、大きく異なっています。
最大の違いは、やはり「タイヤ規格に対するスタンス」です。エンペラーは頑なに、日本独自の「650A」規格を守り続けています。これは「日本国内のどこにいても修理可能であること」を最優先する、伝統的なランドナーの美学に基づいています。
「徹底的に昭和のランドナースタイルを貫きたい」「絶対に650Aじゃなきゃ嫌だ」という原理主義的な方には、エンペラーが唯一無二の選択肢となります。
一方でフェデラルは、前述の通り650B化によって「ネオ・ランドナー」へと進化しました。エンペラーが「保存すべき伝統」だとすれば、フェデラルは「使うための進化」を選んだと言えます。最新のグラベルタイヤを履いて未舗装路に踏み入れたり、チューブレス化に挑戦したりといった、現代的な自転車の楽しみ方を享受したいなら、フェデラルに分があります。
また、パーツ構成に関しても、エンペラーは昔ながらのパーツ（ダイヤコンペのブレーキなど）を多用しているのに対し、フェデラルはシマノ製の入手しやすい補修パーツを積極的に採用しています。長く乗る上で、近所の自転車店でスモールパーツが手に入るかどうかは、地味ながら重要なポイントです。
結論として、「懐古趣味としてのランドナー」ならエンペラー、「実用的なツーリングバイク」ならフェデラルという棲み分けが明確になっています。
アラヤ フェデラルのカスタムと楽しみ方
フェデラルは完成車としてパッケージングされていますが、実は「買ってからが本番」と言えるほど、カスタムの余地（という名の沼）が残されています。安価な車体価格は、「残りの予算を自分好みの装備に使ってくださいね」というメーカーからのメッセージでもあります。
推奨されるフロントキャリアの選び方
ランドナーの顔とも言えるのが、ハンドル前方に装着するフロントバッグです。
これを支えるための「フロントキャリア（荷台）」選びは、フェデラルオーナーにとって最初の楽しい悩みとなります。フェデラルには、フォークの中間やエンド部分にしっかりとしたダボ穴（取り付け用のネジ穴）が完備されているため、様々なキャリアが装着可能です。
中でも日東（NITTO）の「キャンピー（Campee）」シリーズは、世界中のサイクリストが憧れる最高峰のキャリアであり、フェデラルとの相性は（かつて純正採用されていたこともあり）完璧です。
キャンピーは4点でガッチリとフォークに固定されるため、重い荷物を積んでもビクともしませんし、サイド枠を取り付ければサイドバッグも装着可能です。
「そこまで本格的でなくても…」という方には、同じく日東の「M-18」などの小ぶりなキャリアがおすすめです。これを付けるだけで、フェデラルの見た目が一気に「旅仕様」に引き締まります。ちなみに、650B化してもフォークのカンチブレーキ台座の位置関係は大きく変わっていないため、多くの26インチ/650B用キャリアが調整範囲内で流用可能です。
スタンドや泥除けのカスタム事例
スポーツバイクの世界では「スタンドは邪道」とされることがありますが、フェデラルは実用車です。街乗りや旅先での駐輪を考えれば、スタンドは必須装備と言えます。そこでおすすめなのが、フレームの中央（BB裏）に取り付ける「センタースタンド」です。
一般的なサイドスタンド（後輪付近に付けるもの）だと、重い荷物を積んだ時にバランスを崩して倒れやすいのですが、センタースタンドなら自転車の重心を真下で支えるため、抜群の安定感を誇ります。さらに、「ダブルレッグ」タイプを選べば、後輪が浮いた状態で直立するため、チェーンへの注油や変速調整などの簡易メンテナンススタンドとしても使えて一石二鳥です。
また、泥除け（フェンダー）のカスタムも、ランドナーの美学に関わる重要ポイントです。純正の樹脂製フェンダーもアルミを挟み込んだ構造で質感は高いのですが、これを本所工研（Honjo）のアルミフェンダーに交換するのが、通なカスタムとされています。
本所のフェンダーは、職人が一つ一つ手作業で成形しており、その輝きは工芸品の域に達しています。取り付けにはドリルでの穴あけ加工や現物合わせの調整が必要で、かなりハードルが高い（ショップに依頼するのが無難です）ですが、装着後の愛車の姿を見れば、その苦労も吹き飛びます。アルミの鈍い輝きがクロモリフレームに映えて、眺めているだけでお酒が飲めるレベルになります（笑）。
日本一周も可能な耐久性と整備
「フェデラルで日本一周はできますか？」という質問をよく見かけますが、答えは自信を持って「間違いなくYES」です。実際、数多くの若者（や元若者）がフェデラルに家財道具を積み込み、日本列島を縦断しています。
その理由の一つが、ホイールの耐久性です。フェデラルのホイールは、一般的なロードバイクよりも多い「36本」のスポークで組まれています。スポークの数が多いということは、それだけ荷重を分散でき、万が一1本折れても振れが出にくく、走行不能になりにくいことを意味します。これが32本や24本のホイールとの決定的な違いであり、フェデラルの信頼性の源泉です。
ただし、鉄フレームの宿命である「サビ」には注意が必要です。特に日本の高温多湿な気候や、海岸沿いの塩分を含んだ風は、クロモリフレームの大敵です。
これだけはやっておきたい！サビ対策
新車購入直後に、「フレーム内部の防錆処理」を行うことを強くおすすめします。「レスプロ フレームコーティング」や「タクリーノ オイルインクリーナー」などの防錆スプレーを、フレームの水抜き穴やシートチューブの隙間からたっぷりと注入し、フレーム内部に行き渡らせます。この一手間を最初にかけるだけで、フレームの寿命が10年、20年と大きく変わります。
また、カンチブレーキは構造上、ブレーキシューが減るとレバーの引き代が変わったり、効きが悪くなったりしやすいパーツです。「チドリ」と呼ばれる部品の高さ調整など、少しコツが要りますが、基本的な整備スキルを身につけておけば、これほど構造がシンプルで頼もしいブレーキはありません。自分の命を預けるブレーキを自分で調整できるようになると、愛着もひとしおですよ。
中古市場での注意点と旧モデル
予算を抑えるために、ヤフオクやメルカリなどで中古のフェデラルを探している方もいるかもしれません。フェデラルは丈夫な自転車なので中古でも十分走りますが、ここで一つ、絶対に注意しなければならないのが「年式によるスペックの違い」です。
中古市場に出回っているフェデラルの大多数は、2023年以前の「650A規格」のモデルです。記事の前半でお話しした通り、650Aは現在、高性能なタイヤの選択肢が極めて限られています。「とにかく安く手に入れたい」「タイヤはママチャリ用で十分」「むしろ650Aの保存活動をしたい」という明確な目的があるなら良いのですが、そうでなければ注意が必要です。
「グラベルキングを履いてみたい！」「最新のツーリングタイヤで快適に走りたい！」と思って中古を買ったら、実は旧規格の650Aで、履きたいタイヤが履けなかった…という悲劇が起こり得ます。これからスポーツ走行や長旅を楽しみたいなら、タイヤが入手しやすく拡張性の高い、現行の650Bモデル（または新車）を選んだ方が、結果的に後悔がないと思います。
適切なフレームサイズの選び方
最後に、自転車選びで最も重要かつ失敗できない「サイズ選び」について解説します。フェデラルは一般的に450mm、500mm、550mmといったサイズ展開がされています（年式により異なる場合があります）。
ランドナーはロードバイクと違い、空気抵抗を減らすために前傾姿勢を深くするよりも、長時間乗っても疲れない「少しゆったりとしたポジション」で乗ることが多いです。そのため、サイズ選びもシビアになりすぎなくて良いのですが、基本は押さえておきましょう。
最も重要なのは「スタンドオーバーハイト」です。トップチューブ（フレームの上側のパイプ）を跨いで立った時に、股下とパイプの間に2〜3cm程度の余裕があるサイズを選びます。フェデラルはトップチューブが水平に近い「ホリゾンタル形状」をしているため、最近のスローピング（斜め）フレームの自転車に比べて、跨ぐ位置が高くなりがちです。
無理に大きなサイズを選ぶと、信号待ちで足がつかなくて怖い思いをしますし、小さすぎるとハンドルが近すぎて窮屈になり、長時間走行で腰や肩を痛める原因になります。身長の目安としては、160cm前後なら450mm、170cm前後なら500mm、180cm近くなら550mmあたりが基準になりますが、手足の長さには個人差があります。
最終的な判断は、必ずプロショップで実車に跨らせてもらうか、ジオメトリ表（寸法図）を見て、今乗っている自転車と比較することをおすすめします。特にステム（ハンドルを固定する部品）の長さや高さは後から交換して調整できるので、まずはフレーム自体の大きさが体に合っているかを確認しましょう。（出典：新家工業株式会社 ARAYA Rinkai 公式サイト）
旅に出るならアラヤ フェデラル
ここまで、アラヤ フェデラルの魅力や特徴、そしてマニアックなカスタムの世界まで深掘りしてきました。2025年モデルでの650B化は、決して伝統への裏切りではなく、これからもランドナーという素晴らしい文化を次世代に残していくための「現実的で英断といえる進化」だったと私は確信しています。
これから自転車旅を始めたい人、日常の中に「旅」の匂いを取り入れたい人にとって、アラヤ フェデラルは最も失敗のない選択肢の一つです。最新のスペックと伝統的な信頼性が、これほどバランスよく、しかも8万円台という（昨今の自転車価格高騰の中では）奇跡的な価格で融合している自転車は、他にありません。
ピカピカの新車ももちろん素敵ですが、泥や傷がつき、ステッカーが貼られ、バーテープが色褪せてきてからが、フェデラルの本当のかっこよさです。それは、あなたが走ってきた道のりそのものだからです。ぜひ、あなただけの一台に育て上げて、まだ見ぬ景色を探しに出かけてみてください。その旅の途中で、もしフェデラルに乗った誰かとすれ違ったら、きっとお互いに笑顔で手を振り合えるはずです。
