パナソニックEZのハンドル交換ってどうすればいいの?
電動アシスト自転車として人気の「パナソニックEZ」。街乗りからアウトドアまで幅広く楽しめるEZですが、「もっと自分好みにカスタムしたい!」と思う方も多いはず。ハンドルやタイヤ交換、荷台のアレンジなどで、さらに便利でカッコいい相棒に仕上げられるんです。
この記事では、まずパナソニックEZの「ハンドル交換」に注目。ハンドル径って?ステムはどう選ぶ?など、交換時に気になるポイントをわかりやすく解説します。ハンドルを変えると乗り心地がガラッと変わるので、楽しさが広がりますよね。
さらに、タイヤ交換や荷台の取り付けについても触れ、日常使いはもちろん、カスタムを最大限に楽しむためのアイデアをお伝えします。
というわけで、以下ではそんなパナソニックEZのハンドル交換諸々を解説!
パナソニックEZのハンドル交換方法
交換の手順・流れ
パナソニックEZのハンドルを交換する際、必要な工具は「六角レンチ」「ドライバー」「交換用ハンドル」「グリップ」「ステム」など。これらがそろえば、あとは手順通りに進めるだけ!手順は以下のように「グリップ→ブレーキレバー→シフター→ハンドルバーの順で取り外し→新しいハンドルバーの取り付け」になります。
1、グリップを外す
まずはグリップの取り外しからスタートです。グリップのタイプがロックオンであれば、六角レンチでグリップ端(バーエンド)のボルトを緩めるとスルッと外せます。ノーマルタイプのグリップの場合、グリップの側面に沿ってカッターで軽く切れ目を入れると、取り外しがしやすくなりますよ。
※グリップを再利用する予定なら、傷をつけないよう丁寧に扱いましょう!
2、ブレーキレバーとシフターの取り外し
次に、ブレーキレバーとシフターを取り外します。ここも六角レンチを使って、ハンドルに固定してあるクランプを緩めるだけ。緩んだらレバーもシフターも簡単に外せます。
この時、外したブレーキレバーやシフターの位置や向きをしっかり覚えておくと、後で取り付けがスムーズです。また、左右両側にブレーキやシフターがある場合は、両側同時に作業しておくと後が楽ですよ。
3、ハンドルバーの取り外し
ブレーキやシフターが外れたら、次はメインのハンドルバーの取り外しに入ります。ハンドルバーはステム(ハンドルの支柱部分)にボルトでしっかり固定されています。このボルトを緩めるときは、対角線上に順番に緩めていくのがポイントです。ステムのボルトを全部外したら、いよいよハンドルバーを引き抜きましょう。
次に、新しいハンドルバーをステムに装着します。取り付けるときも、ボルトを対角線上に少しずつ均等に締めていくとしっかり固定されます。こうすることで、ハンドルのバランスが保たれ、ずれが少なくなります。
4、アクセサリーの取り付け
最後に、取り外したアクセサリー類(ブレーキレバー、シフター、グリップなど)を元に戻していきます。ここでも「グリップ→ブレーキレバー→シフター」の順で、外したときの逆に取り付けていくとスムーズです。各パーツの取り付けが完了したら、全てのボルトがしっかり締まっているか確認しましょう。
注意点としてはハンドル交換の最後に、ブレーキレバーやシフターの位置が適切か再チェックします。ハンドルの高さや角度が変わるとブレーキが効きにくくなることもあるため、レバーの角度調整も忘れずに。しっかり調整ができていれば、安全に安心して乗ることができます!
工程が不安な人は動画での解説などを見ながら実践するといいかと思います。
フロントフォークの交換方法
パナソニックEZのフロントフォーク交換は、フロント周りの大がかりな作業ですが、慎重に順を追って行うとしっかり交換できます。まず、ハンドルの交換と同じく作業を開始する前に六角レンチや専用の圧入工具など、必要な工具をそろえておくことが大切です。
容易で来たらまずは「フロントホイールの取り外し」から始めます。自転車をしっかりと安定させて、前輪にあるクイックリリースレバー(またはナット)を緩めます。レバーを開くだけでホイールが外れるものが多いですが、ナットが使われている場合はスパナで少しずつ緩めていき、前輪を取り外して作業スペースを確保します。
次に「フォークを外す」作業です。フォークはヘッドセットでフレームに接続されており、ここを緩めていきます。ヘッドセットのボルトを六角レンチで緩め、ゆっくりとフォークを引き抜きます。外す際、フォークが落ちないように慎重に支えながら作業してください。ヘッドセット内のパーツも一緒に外れてくるため、これらのパーツの順番をしっかり覚えておくことが大切です。
「クラウンレースの取り外し」に進みます。フォークの根本にあるクラウンレースは、フォークを支えながらスムーズに回転させる重要な部品です。専用の圧入工具があればスムーズに取り外せますが、ない場合は薄いドライバーなどでゆっくりと隙間を広げながら外していきます。クラウンレースに傷がつかないように慎重に取り扱いましょう。
最後に「新しいフォークの取り付け」を行います。まずクラウンレースを新しいフォークにしっかりと圧入します。その後、フォークをフレームに通し、ヘッドセットの各パーツを元の順番で戻します。最初に緩めたボルトは対角線で少しずつ締め、最後に全体をしっかり固定。フォークがスムーズに回転するか確認しながら締め付けましょう。
最後に取り外したフロントホイールを再装着し、クイックリリースレバーやナットでしっかり固定します。フォークの取り付けが完了したら、ハンドルがまっすぐ向いていることを確認し、全体の仕上がりを確認して作業終了です。こちらも同じく動画を見ながらだと分かりやすいでしょう。
ハンドルの高さ調整方法
ハンドルの高さ調整は、パナソニックEZでは専用のアダプターやステムを使わないとできません。
お願い
●ハンドルの調整は販売店にご相談ください。
http://153.127.244.43/pdf/2013-02-27/79527.pdf
基本的には、自転車専門店での作業が推奨されますが、自分で行う場合は以下の手順です。
- ハンドルステムのボルトを緩める - ステムのボルトを緩め、ハンドルバーの角度や高さを調整できる状態にします。
- 高さの調整 - 必要に応じてステムやコラムにスペーサーを追加したり、ハンドルの向きを変えたりして、目的の高さになるよう調整します。
- 締め付けて固定する - 高さが決まったら、ボルトを対角線状に均等に締めて、全体がしっかり固定されているか確認します。
高さ調節は以下の記事で詳しく解説しているので、交換までしなくてもいいかなという人は参照ください。
ステムの交換方法
ステムの交換は、自転車の操作感やポジションを大きく変えられるため、ハンドルの高さや角度を調整したい場合には非常に有効なカスタムです。ステムを交換することで、より快適な姿勢がとれるようになり、長距離でも疲れにくくなります。パナソニックEZの場合、専用のパーツが必要になることもありますので、交換する前にステムやスペーサーの互換性を確認しておくと安心です。
1. 既存ステムの取り外し
まず、既存のステムを取り外すところからスタートします。この作業を始める前に、自転車を安定した場所に固定しておきましょう。作業がしやすいように、フロントタイヤが左右に動かないように注意しながら、ステムにアクセスできるように自転車を配置してください。
ステムには通常、前面に4つのボルトがあり、これを順番に緩めていきます。ボルトを緩める際は、対角線上に少しずつ緩めていくのがポイントです。この方法だと均等にボルトが緩むため、ステムが外れやすくなり、歪みを防ぐことができます。
ボルトを全て緩め終わったら、ステム全体を慎重に引き抜きます。ステムを引き抜くと、コラム部分にスペーサーやベアリングが見えることがあります。これらの部品は、新しいステムを取り付ける際にも必要なので、紛失しないようにしっかり保管しましょう。
2. 新しいステムの取り付け
次に、新しいステムを取り付けます。新しいステムをフレームのコラム部分にしっかりと挿入し、前輪がまっすぐ向くように位置を合わせます。この時、ステムの角度や向きが理想的なポジションになっているかを確認しましょう。視界に対してハンドルが自然な高さと角度になるように調整しておくと、後での微調整が楽になります。
ステムをセットしたら、スペーサーを必要に応じて追加していきます。スペーサーはハンドルの高さや角度の微調整に使えるため、必要な高さになるように調整します。適切なスペーサーがセットできたら、ステムを仮止めの状態にして、ボルトを締め始めます。
ボルトを締めるときは、緩めたときと同様に対角線上に少しずつ均等に締めていきます。これにより、ステム全体がしっかり固定され、均等な力がかかります。
3. 確認と微調整
すべてのボルトが締まったら、最後に角度や高さを微調整していきます。まずは実際に自転車にまたがり、ステムの角度や高さが違和感なく操作できるかを確認しましょう。自分にとって快適な高さにハンドルが配置されているか、手首や腕に余計な負担がかかっていないかを意識しながら調整します。
調整が完了したら、最後に全てのボルトがしっかり締められていることをもう一度確認しましょう。ステムがしっかり固定されていないと、走行中にハンドルがぐらついたり、操作に不安が生じるため、必ず確認作業を徹底することが大切です。
これでステムの交換は完了です。最初は難しく感じるかもしれませんが、手順通りに進めていくことで、安全で快適なハンドルポジションが手に入ります。
リミッターカットの方法
リミッターカットは、電動アシスト自転車のスピード制限を解除する作業ですが、日本国内では違法です。
2023 年 1 月にはアシスト比率が道路交通法の基準 を超え、一般原動機付自転車に該当する車両を「電動アシスト自転車」と称して販売していた 事業者が不正競争防止法違反の被疑者として検挙され、罰金の略式命令が発せられました。
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20231025_1.pdf
そのため、リミッターを解除することでの公道走行は禁止されています。ただし、参考情報として以下のような方法があります。
- 速度センサーの調整 - 速度センサーに改造マグネットセンサーを使用して、速度計測を意図的に調整する手法があります。これにより、24km/h以上でアシストを維持する方法が使われますが、公道走行不可です。
- ギアの調整 - 一部ではギア比を変更して速度上限を引き上げる方法も見られますが、こちらもリミッター解除の一環であり、適法ではありません。
なので違法改造による公道走行は罰則が適用される場合があるため、パナソニックEZのリミッターカットは推奨されません。
パナソニックEZのハンドルと交換可能なパーツ・サイズ
EZのハンドル径
パナソニックEZのハンドル径は、残念ながら説明書や公式サイトにも明確な記載がありません。そのため、純正のハンドルと同じサイズを探すのが少し難しいのが現状です。ネット上にはユーザーの方が測ったサイズがいくつか挙がっていることもありますが、正確さに欠けることがあるので、鵜呑みにせず慎重に選ぶことが大切です。
もし、パナソニックEZのハンドルを交換してカスタムを楽しみたいなら、最も確実な方法は自転車専門店に持ち込むことです。実際に取り付けたいハンドルを店頭で合わせてみれば、誤ったサイズを買ってしまうリスクがぐっと減ります。特に、ハンドル径は1mmのズレでも装着できないケースがあるため、実際に自転車を見ながら選べる環境が安心ですね。
さらに、店員さんに相談すると、自分がイメージしている乗り心地やポジションに合ったハンドル選びを手伝ってもらえます。たとえば「もう少しハンドルを高くしたい」「幅を狭くして小回りを効かせたい」など、細かい要望も伝えられますし、サイズの調整もスムーズです。お店に行くと少し手間に感じるかもしれませんが、確実に取り付けられるものを選べるので、結果的に満足度が高い選び方になりますよ。
対応のステムは?
パナソニックEZのステムを交換したい場合、対応しやすいとされているのが「SATORI EZ3 AHS アジャスタブルアヘッドステム」です。このステムは、サイズが「1-1/8インチ」、バークランプ径「25.4mm」で、ユーザーのレビューでも実際に取り付け例が見られるため、適合の可能性が高いと言えます。交換することで、より自分に合った乗り心地や操作感を得られるため、カスタムを楽しむ上でもメリットが大きいですね。
また、このステムのポイントは「アジャスタブル(角度調整可能)」であること。ハンドルの角度や高さをある程度自分好みに変えられるので、例えば、より前傾姿勢にしたり、少し高めにして快適な姿勢で乗りたい場合など、調整しながらポジションをカスタマイズできる便利な機能です。角度が変わると操作感も変わるため、たとえ純正のハンドルやステムでも、新鮮な乗り心地に変えられます。
とはいえ、ステムの規格やサイズはやや複雑です。1-1/8インチやバークランプ径25.4mmといった規格が合っていないと、取り付けできないことも。特にEZはやや独自の構造やサイズの規格があるため、他メーカーのステムをそのまま使えるかどうか、判断が難しいこともあります。なので、ステムを新調したいときはできるだけ自転車専門店で確認してもらうのが安心です。
また、ステム交換によるハンドル位置や角度の調整が加わると、走りやすさだけでなく、操作性や体への負担も大きく変わります。細かい角度の変更だけで疲れにくくなることもあるので、ポジションの最適化を目指すにはピッタリのアイテムですね。
カスタムパーツの購入場所は?
まず知っておきたいのは、公式サイトではハンドルやステムといったパーツの取り扱いがないことです。パナソニックの公式サイトや販売店で手に入るのは、ライト、ベル、スタンド、鍵などのアクセサリーが中心になります。こうした純正アクセサリーは品質が高く、EZのデザインにマッチしているため、さりげないカスタムや実用性の向上にはぴったりです。
しかし、本格的なカスタムパーツ、特にハンドルやステムといった操作感や乗り心地を左右する重要な部品を探す場合には、公式以外の大手通販サイトや自転車専門店に行くのが一般的です。たとえば、Amazonや楽天市場、または「サイクルベースあさひ」などの実店舗がある専門ショップでは、EZに適したカスタムパーツが多くそろっています。特に、カスタムのレビューが掲載されている店舗もあり、他のユーザーが実際に取り付けた事例を見ることで、適合性やパーツの特徴についても確認しやすくなります。
ハンドルやステムなど、サイズの違いや規格が多岐にわたるパーツに関しては、互換性が不安になることも多いですよね。通販で購入する際、もしサイズが合わなかったり取り付けられなかった場合に備えて、取り付けについてのサポートや返品対応を確認しておくと安心です。また、専門店で購入する場合には、店員さんに相談して取り付け作業もお願いすることで、確実に適合するものを手に入れることができます。慣れない方は店舗での購入と取り付け依頼が安心ですし、失敗が少なくスムーズにカスタムが進みますよ。
最後に、EZの本格カスタムにはサドルやタイヤ交換なども含まれることが多く、ハンドルやステムに加えさまざまなパーツを組み合わせると、より自分らしい乗り心地が追求できます。
タイヤ交換は?
パナソニックEZのタイヤ交換は、ワイルドな見た目と性能をさらにアップさせるカスタムです。標準装備されているのは、極太ブロックパターンの20×2.125HEタイヤで、太さは約55mmもあり、見た目がとにかく存在感抜群。幅広でしっかりしたタイヤのおかげで、街中の段差やちょっとした砂利道でも安定して走れます。
標準のタイヤでも十分ですが、さらにこだわりたい方には「シュワルベ ビリーボンカーズ」などのグラベル対応タイヤがおすすめです。このタイヤは転がりが軽く、非常に軽量で、スムーズな走行が楽しめます。街中だけでなく、砂利道やダートコースなど、少し荒れた道も余裕で走破できるのが魅力です。さらに、ビリーボンカーズはブラウンサイドのデザインがあるので、ルックスにもこだわりたい方には特におすすめです。
タイヤ交換は初めてでも比較的簡単にできる作業です。専用のタイヤレバーや空気入れなど、いくつか基本的な工具を準備すれば、個人でも手軽に交換できます。手順としては、まず空気を抜いてからタイヤレバーでタイヤを外し、新しいタイヤをリムに装着した後、しっかり空気を入れ直すだけです。
交換時は、タイヤの太さや径を確認して、EZのホイールにぴったり合うサイズを選ぶのがポイントです。太めのタイヤはその分摩擦が増えるため、舗装路でのスピードよりも安定性を重視したい方に向いています。
荷台の取り付け・外し方は?
パナソニックEZには、荷物を積むのに便利なフロントキャリアとリアキャリアが最初から装備されています。ただ、リアキャリアの積載限度は10kgまでなので、例えば、子供用のチャイルドシートを取り付けたい時や、大きな荷物を運びたい時は、荷重をもっと支えられるキャリアに交換する必要があります。
子供乗せ仕様にするには、耐荷重27kg以上のリアキャリアが必要です。このキャリアに変えると、チャイルドシートが取り付けられ、安定性もアップします。交換作業は意外と簡単で、基本的にはボルトを外して新しいキャリアを装着するだけ。ここでは、取り付け・外しの流れを解説します。
まず、既存のキャリアを外すところからスタートします。リアキャリアはフレームのリアエンド部分にボルトで固定されているため、六角レンチを使ってボルトを外します。片方ずつ外していけば、リアキャリア全体が簡単に取り外せますが、キャリアがしっかりと固定されているため、最後のボルトを外す時にキャリアを支えているとスムーズです。
次に、新しいキャリアを取り付けます。キャリアの取り付け位置に合わせて新しいキャリアをフレームに固定し、ボルトをしっかり締めます。最後に、全体の固定状態を確認し、キャリアがしっかりと固定されているか、ぐらつきがないかを確かめましょう。
なお、パナソニックEZの純正リアキャリアはキャリア自体が軽量で使いやすい反面、耐荷重が低いため、たくさんの荷物や子供を乗せるには不向きです。荷台の用途に合わせて適したキャリアを選ぶと、より安全で安定した走行が楽しめますよ!