グラフィットの電動バイクって事故起こしたことあるの?
二刀流バイクで有名になった電動バイクメーカーグラフィット。
5年以上の歴史があるということで様々な評価を受けてきています。
その中にユーザーの事故やトラブルも含まれています。
ここではそんなグラフィット製バイクが起こした事故とその詳細をまとめました。
Glafit グラフィットのこれまでの事故・訴訟まとめ
グラフィットは今まで3回の事故が確認されています。
2017年11月:バイクへの浸水事故
最初に確認されているのは2017年11月の事故。
これはGFR-01への浸水事故になります。
購入から走行距離150キロ程度でバイク内に浸水したというものです。
事故情報データバンクにはメーカーの防水加工不良ということでグラフィット側の落ち度となっています。
2017年12月:納車直後の故障事故
二つ目はその翌月の故障事故。
これはGFR-01が新車として納車され、20キロ走行した後に起こった事故になります。
どういった故障かどこが故障したのかは詳しく書かれていませんがとにかく動かなくなったということです。
こチラはメーカー、ユーザーどちらが原因か書かれていないのでその辺りは不明。
初期不良ではなく故障と書かれているので特別な事案だったのかもしれません。
2024年4月:ハンドルが折れる事故
次は2024年4月のハンドルが折れる事故。
この事故は電動ペダル付きバイク「モペット」のハンドルポストが走行中に折れ、50代の女性が顔面や左手首を骨折する重傷を負ったという内容です。
事故の直接的な原因は、ハンドルポストの根元部分の「疲労破壊」です。
疲労破壊とは部品が長期間にわたって繰り返し力を受けることで、徐々に強度が低下し最終的に破損する現象です。
今回の場合バイクのハンドルポストが長く、減速時に荷重がかかりやすい構造が影響して根元部分に大きな力が加わったことが原因とされています。
国民生活センターの報告書でも、減速時にハンドルポストにかかる力が大きく構造的に壊れやすい部分であったことが指摘されています。
この疲労破壊が進行し、走行中に突然ハンドルが折れた結果女性が転倒する事故に至りました。
事故は2021年6月に東京都内の女性の勤務先の敷地内で発生。
女性は時速20〜26キロでバッテリー走行をしていた際、突然ハンドルと本体をつなぐ「ハンドルポスト」が折れバランスを崩して転倒。
女性はハンドルを持ったまま倒れ込み、顔面と左手首に大きなダメージを受けました。
顔面骨折などの重傷・訴訟
事故により女性は顔面骨折と左手首の骨折を負うなど、重傷を負いました。
転倒時に顔を地面に強打したため、顔面骨折は特に深刻で長期的な治療や後遺症の可能性が考えられる状況です。
左手首の骨折も生活に支障を来すような怪我であり、事故の影響は非常に大きなものでした。
事故後女性は地元の消費者センターに事故を報告。
国民生活センターが2021年11月に作成した報告書ではハンドルポストの設計上の問題が指摘され、繰り返しの力がかかりやすく疲労破壊が発生しやすい構造であったことが原因とされました。
女性側は製品の取扱説明書に違反せずに使用していたと主張し、バイクの安全性が欠けていたことを指摘。
そのため2024年に製造販売元のグラフィット社に対して約2900万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが決定しました。
訴訟は製造物責任法に基づくもので製品の欠陥が事故の原因であったと主張されています。
一方、グラフィット社は事故車両が手元にないため事故原因の詳細を判断できないとしており、現時点で見解を示していません。
ただし訴訟に関しては現状の調査を進めている段階であり、今後の対応については不明です。
2024年8月:バイク転倒した死亡事故 ※グラフィット以外
また2024年8月には同様の電動バイクで転倒、死亡事故が起きています。
ただこれはグラフィット製のバイクで起こった事故ではありません。
弊社が把握している限りでは、事故となった特定原付は弊社の製品ではありませんが、弊社としましては改めて特定原付に乗車される際のヘルメット着用を強く推奨いたします。
https://glafit.com/news/news20240816/
公式サイトで否定しています。
同時にこの事故で亡くなられた方がヘルメットをしていなかったことを指摘。
あらためての注意喚起をしています。
なのでグラフィット製の電動バイクで死亡事故はいまだ起こっていないということになります。
Glafit グラフィットの評判は悪い?
グラフィットの評判はとてもいい
こういった事故が発生しているグラフィットの電動バイクの評判はどうなのか。
という問の答えは「とてもいい」というものになります。
これは電動バイク、電動自転車を購入した人達の口コミを見ると分かります。
公式以外の通販店でも一部販売していてそこにはレビューが付いています。
そこでの評判を見ると大半が高評価となっています。
事故は起きてるけども購入者は満足しているのがグラフィットのバイクということです。
他社の電動バイクの事故
電動バイク、自転車での事故はグラフィットだけのモノではありません。
ここ10年で右肩上がりに増えています。
電動アシスト自転車の事故は令和2年に2642件発生し、平成22年の1163件と比べて2.2倍に増加しています。
自転車事故全体が減少している中で電動アシスト自転車の事故だけが増加している点が特徴です。
また電動アシスト自転車が占める事故割合は、平成22年の0.8%から令和2年には4%と5倍に膨れ上がっています。
この背景には電動アシスト自転車の普及と、コロナ禍での利用者増加が関係しています。
こういったことがあるので電動自転車、バイクでの事故はグラフィット社だけの問題ではないわけです。
【Glafit】グラフィットに関するQ&A
グラフィットという会社はあまり聞きなじみがないもの。
ということで私自身疑問に思っていたポイントをここでまとめて解説。
グラフィットの試乗はどこでできる?
グラフィットのバイクは公式サイトや提携店舗で試乗が可能です。
特に大型展示会やイベント、モーターショーなどでも試乗体験ができることがあります。
公式ウェブサイトには、試乗会やイベント情報が掲載されているためそこから最寄りの試乗会場を見つけて予約することができます。
また一部のディーラー店舗でも試乗の受付を行っており、事前に問い合わせて予約をすることで実際にバイクに乗って試せます。
グラフィットバイクの走行距離はどのくらい?
グラフィットバイクの走行距離はモデルごとに異なります。
たとえば、「GFR-02」では、バッテリー満充電で約34kmの走行が可能です。
ただし走行条件や使用状況によって実際の距離は変動します。
平坦な道や一定速度での走行時には、カタログ通りの距離が期待できますが坂道や頻繁な停止・発進を伴う市街地では、走行距離が短くなることもあります。
またバッテリーの使用年数や気温などの外部要因も影響します。
グラフィットの特定小型原動機付自転車はどれ?
グラフィット社が提供する「NFR-01 Pro」が特定小型原動機付自転車に該当します。
特定小型原動機付自転車は2023年に新たに設定された車両区分で最高速度が時速20km以下に制限され、特例として歩道走行が可能な電動車両です。
このモデルは免許不要で法律上特定の条件下で自転車と同じように扱われるため、手軽に利用できる新しいモビリティです。
グラフィットバイクは免許必要?
グラフィット社のバイクはモデルによって異なりますが、GFR-02やLOMなどの第1種原動機付自転車は原付免許以上の運転免許が必要です。
これは日本の道路交通法上、これらの車両が原動機付自転車に分類されるためです。
一方、特定小型原動機付自転車である「NFR-01 Pro」は、免許不要で運転することが可能です。
このモデルは速度制限や走行範囲が規定されているため、免許がなくても使用できるという特徴があります。
グラフィットバイクはレンタルできる?
グラフィットのバイクは一部の提携店舗や、特定のイベントでレンタルが可能な場合があります。
特に観光地や都市部では短期間のレンタルサービスを提供する店舗もあり、旅行や試用目的での利用が人気です。
公式サイトや各地のディーラーで、レンタル可能な店舗やサービス情報を確認することができます。
レンタル時には運転免許の確認や、保険の加入が必要な場合が多いです。
グラフィットバイクのバッテリー容量は?
グラフィットバイクのバッテリー容量はモデルによって異なりますが、「GFR-02」では36V、9.6Ahのリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
この容量により満充電で約34kmの走行が可能です。
充電時間は約2~3時間で、家庭用コンセントからの充電が可能です。
また、バッテリーは取り外し可能で自宅やオフィスなどで充電がしやすい設計となっています。
グラフィット社はどこの国の会社?
グラフィット社(glafit)は、日本の企業で、本社は和歌山県にあります。
グラフィットは特に電動バイクやハイブリッドモビリティの分野で革新的な製品を提供しており、国内外で注目されています。
日本国内での設計・製造を行い、製品は国内市場を中心に展開されていますが、国際市場への進出も進めている企業です。