こんにちは。電動自転車は究極のママチャリである、管理人のyuriです。
最近、ロードバイク界隈でちょっとした話題になっているのが、ビアンキのオルトレXR3の型落ちモデルに関する情報。新しいモデルが出たことでカタログからは消えてしまったんですが、実はこのオルトレXR3、在庫処分で価格が下がっているのにもかかわらず、後継機のCompよりもスペック的に美味しいんじゃないかと言われているんです。
これからロードバイクを始めたい方や、2台目を検討している方にとって、実際のインプレや評価はどうなのか、重量やサイズ感に問題はないのか、非常に気になるところですよね。
さらに、搭載されているコンポが105なのかアルテグラなのかによっても将来性が変わってきますし、何よりワイズロードなどの店舗でまだ手に入るのかどうかも重要です。この記事ではそんな気になるポイントを整理しながら、私なりの視点で解説していこうと思います。
ビアンキのオルトレXR3型落ちを選ぶメリット

最新モデルが登場すると、どうしても旧モデルは「古い」というイメージを持たれがちですよね。でも、今回のオルトレXR3に関しては、単なる古いバイクとは言えない特別な事情があるんです。なぜ今、あえて型落ちを選ぶことにメリットがあるのか、その技術的な理由や魅力について詳しく見ていきましょう。
後継機Compとの違いを比較
まず一番気になるのが、最新の「Oltre Comp」と、型落ちとなった「Oltre XR3」のどちらを買うべきかという点かなと思います。ここが非常に悩ましいポイントであり、同時に知れば知るほどXR3の魅力が浮き彫りになる部分でもあります。
実はここで、ロードバイク市場では珍しいちょっとした逆転現象が起きているんです。最新のCompは、確かにF1マシンのような空力性能(エアロダイナミクス)を意識した最新の形状をしており、ケーブル類も完全内装化されて見た目は非常にスッキリしています。しかし、ビアンキの代名詞とも言える、あの振動除去素材「Countervail(カウンターヴェイル、以下CV)」が搭載されていないという事実をご存知でしょうか。
一方で、型落ちのXR3には、このCVがしっかりと搭載されています。

XR3はかつての上位モデル「XR4」の形状を受け継いでおり、空力性能も現代の基準で見て十分に高いレベルにあります。さらに価格を見てみると、Compは定価で約50万円から60万円ほどと非常に高価な設定になっていますが、XR3の型落ち在庫はそれよりも大幅に安く手に入ることが多いんです。
以下に、両者の主な違いをまとめてみました。
| 比較項目 | Oltre XR3 (型落ち) | Oltre Comp (新型) |
|---|---|---|
| 振動除去素材 | Countervail (CV) あり | なし (標準カーボン) |
| ケーブル内装 | セミ内装 (ステム下露出) | フル内装 (完全収納) |
| タイヤクリアランス | 公称28mm | 32mm対応 |
| 実勢価格 | 約33万円前後 | 約50万円〜 |
ここがポイント
- Oltre Comp(新型):最新エアロ形状で見た目は未来的だが、CVは非搭載。価格は高めで、実質的な「Aria」の後継という見方も。
- Oltre XR3(型落ち):実績あるエアロ形状で、上位モデル譲りのCVを搭載。価格は大幅に安い。
「素材のグレードが高いのに価格が安い」という、通常ではあり得ない状況になっているのが、今XR3を選ぶ最大の理由なんですね。ハンドル周りのケーブルが少し見えているのが気にならないのであれば、中身の性能としてはXR3の方が贅沢な作りをしていると言えるかもしれません。
カウンターヴェイル搭載機のインプレと評価
では、その「カウンターヴェイル(CV)」ってそんなに凄いの?という話ですが、これは実際に乗ってみると本当に驚く技術なんです。あの感覚は他のバイクではなかなか味わえません。
通常のカーボンフレームでも振動吸収性は良いと言われますが、CVはNASAの航空宇宙産業でも使われている特殊な粘弾性素材をカーボン積層の間に混ぜ込むことで、路面からの微振動を最大80%も除去すると言われています。ゴムやバネのようなサスペンション機構を使わずに、素材そのもので振動を消してしまうのが画期的なんです。
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からも、この技術は非常に信頼性が高いものです。実際に多くのプロ選手が、石畳(パヴェ)のレースなどでこの技術の恩恵を受けて勝利を重ねてきました。(出典:ビアンキ・グローバル公式サイト『Countervail Technology』)
私もいろいろなインプレを見てきましたが、「路面のザラザラが消える」「魔法の絨毯に乗っているみたい」といった評価が本当に多いんですよね。具体的には、アスファルトの荒れた部分を通過したときに、本来なら「ガガガッ」と手に伝わる不快な振動が、「コォォー」という静かな音と共に収束していくようなイメージです。
特にロングライドの後半で、手や足に残る疲労感が全然違うそうです。微細な振動は知らず知らずのうちに筋肉を強張らせ、体力を奪っていきますが、CVはこの「見えない敵」をカットしてくれるんです。速く走るための剛性はしっかりあるのでペダルを踏めばギュンと進むのに、体へのダメージは最小限にしてくれる。これは週末に100km走りたいホビーライダーにとって、最高の味方になってくれる機能かなと思います。
ダウンヒルでの安心感
振動除去機能は「乗り心地」だけでなく、「接地感」も高めます。タイヤが路面から跳ねにくくなるため、下り坂のカーブなどで地面に吸い付くような安定感を感じられ、怖さが減るというメリットもあります。
ディスクブレーキ仕様の重量と登坂性能
次に気になるのが重さですよね。ロードバイクにおいて「軽さは正義」と言われることもありますが、XR3はどうでしょうか。スペックデータによると、XR3のディスクブレーキモデルは、フレーム重量が約1,150g、フォークが約450g(サイズ55)と報告されています。
正直に言うと、最近の超軽量クライミングバイク(フレーム単体で700g台など)に比べると、数字上は少し重さがあります。完成車重量(ペダルなし)で8kg台中盤〜後半になることが多いので、ハンドルを持って持ち上げた瞬間に「軽い!」と感動するタイプではないかもしれません。峠を攻めるヒルクライムレースで、ライバルより1秒でも速く登りたい!というシリアスな方には、少し物足りない可能性があります。
注意点
純粋な軽さを求めるなら、同じビアンキでも「Specialissima(スペシャリッシマ)」などの軽量モデルの方が有利かも。XR3はあくまで「エアロロード」としてのバランス重視です。
ただ、実際に走ってみると印象は変わります。平坦な道や下り坂では、この適度な重量とCVの効果が相まって、地面に吸い付くような素晴らしい安定感を発揮してくれます。慣性が働くため、一度スピードに乗ると巡航速度を維持しやすいのも特徴です。
また、登りが苦手かというと決してそうではありません。エアロロードとしては標準的な重量ですし、BB(ボトムブラケット)周りの剛性がしっかりしているので、パワーロスなく進んでくれます。ダンシングで軽快に振るというよりは、シッティングで淡々と一定のペースを刻むような登り方が得意なバイクですね。「重くて登れない」なんてことは全くなく、むしろ疲れにくいので長い峠でも最後まで脚を残せるかもしれません。
搭載コンポは105とアルテグラどっち?
市場に出回っているXR3には、いくつかのコンポーネント(変速機などのパーツ)のバリエーションがあります。大きく分けるとグレードとしての「105」と「アルテグラ」、そして世代としての「11速」と「12速」の違いがあります。
現在のアウトレット市場で見かける多くは、11速の105(R7000系)やアルテグラ(R8000系)のモデルが多い印象です。これらは最新の12速モデルに対して「型落ち」のコンポになりますが、性能としては今でも間違いなく一級品です。プロレベルのレースでコンマ数秒を争うのでなければ、変速のスムーズさやブレーキの効きに不満を感じることはまずないでしょう。
「どうしても最新の12速じゃないとダメ?」と悩む方もいるかもしれませんが、個人的には「11速でも全く問題なし、むしろ狙い目」だと思っています。11速モデルは12速モデルに比べて完成車価格が大幅に安く設定されていることが多く、割引率も高めです。
ただし、将来的なアップグレードを考える際には少し知識が必要です。11速用のホイール(フリーボディ)には12速のスプロケットがつきますが、変速機などの互換性は基本的にありません。
クランク互換性の噂
ネット上では「11速のクランクで12速コンポを動かせる」といった情報もありますが、シマノ公式では非互換です。チェーン落ちのリスクなどもあるため、基本的には推奨されません。将来12速化するならコンポ全交換になる覚悟は必要です。
もし予算が限られているなら、無理に高価な12速モデルやアルテグラ搭載モデルを探すよりも、安くなった11速の105モデルを選び、浮いた予算で高性能なホイールやウェアを買う方が、トータルの満足度は高くなるはずです。
サイズ選びとジオメトリの注意点
XR3はもともとプロチームのレース機材として開発された経緯があるので、設計(ジオメトリ)は少しレーシーな味付けになっています。つまり、ママチャリのようにどっかり座るのではなく、少し前傾姿勢がきつめの設定になっているんですね。

サイズ選びは非常に重要です。ビアンキはサイズ展開が豊富(47, 50, 53, 55, 57...)ですが、海外ブランドのバイクは、日本人にとっては表記サイズよりも少し大きめに感じることがあります。例えば、身長170cmの方だと「50」か「53」で迷うことになりますが、XR3はヘッドチューブが比較的短く、ハンドル位置が低くなりやすいため、体が硬い方や初めてロードバイクに乗る方は、ショップでしっかりフィッティングを受けることを強くおすすめします。
ただ、XR3には面白い特徴があります。それは、シートポストのヤグラ(サドルを固定する部分)を前後反転させることで、セットバック量を調整できる点です。これにより、通常よりもサドルを前に出した「前乗りポジション」を作ることができます。これは、トライアスロンやタイムトライアルに挑戦したい人にとって非常に大きなメリットです。一台でロードレースからトライアスロンまで幅広く対応できる柔軟性を持っているのも、XR3が長く愛される理由の一つなんですね。
ビアンキのオルトレXR3の型落ちはどこで買うのが正解?

さて、ここまでOltre XR3というバイクが持つ、現代の基準でも色褪せない高い走行性能や、「カウンターヴェイル(CV)」という魔法のような振動除去素材の魅力について深掘りしてきました。
しかし、読んでくださっている皆様が今一番知りたいのは、スペック上の数値や技術解説よりも、やはり「現実的に今、どこで買えるのか?」「実際にいくら用意すれば手に入るのか?」というより切実で具体的な情報ではないでしょうか。
ワイズロード等の店舗在庫あり状況
まず、日本国内でロードバイクの「型落ち在庫」や「アウトレット車」を探すなら、絶対に外してはいけないのが大手スポーツサイクルショップの動向チェックです。その中でも特に、日本最大級の店舗網と圧倒的な在庫保有量を誇る「ワイズロード(Y's Road)」さんの動向は、市場のバロメーターと言っても過言ではないため、チェックは必須と言えます。
現状(2024年後半〜2025年初頭)の動きを詳しく観察していると、ビアンキの新型エアロロードであるOltreシリーズ(RC, Pro, Comp)が順次店頭に並び始めたことと入れ替わるように、旧型となるXR3の在庫処分セールが断続的に、しかし静かに行われている状況です。ワイズロードの公式オンラインサイト(ワイズロードオンライン)で「Oltre XR3」と検索すると、タイミングによってはまだいくつかの在庫が表示されることがありますが、ここで皆様に強く認識していただきたいのが、「在庫は完全に水物(みずもの)であり、一刻を争う」という現実です。

具体的に言いますと、日本人の平均身長(165cm〜175cm前後)にジャストフィットする「ゴールデンサイズ」と呼ばれる47, 50, 53サイズや、ビアンキのブランドアイデンティティそのものである「チェレステカラー(CK16/碧空色)」は、セール情報が出た瞬間に、まるで蒸発するように売れてしまいます。
これは決して大袈裟ではなく、数時間単位で在庫状況が変わることも珍しくありません。一方で、身長180cm以上向けの大きなサイズ(55や57サイズなど)や、比較的落ち着いたブラック系のカラーであれば、競争率が下がり、比較的長く店頭に残っている傾向があります。
ここで、ネットの情報だけで諦めてしまわないための、ちょっとしたテクニックを共有します。
在庫探しの裏ワザ:ネットが全てではない
オンラインストアで「在庫なし」や「完売」の表示になっていても、そこで諦めるのはまだ早いです。実は、オンラインのシステムにはリアルタイムで反映されていない「各実店舗ごとの独自在庫」や「商談キャンセル待ちの車体」が存在することが多々あります。
私のおすすめする最も確実な作戦は、オンラインで在庫切れを確認した後でも、ご自宅から通える範囲のワイズロードやビアンキ取扱店(ビアンキバイクストアなどの直営店含む)に、直接電話で問い合わせてみることです。その際、単に「XR3の在庫はありますか?」と聞くだけでなく、「もし系列店に在庫があれば、こちらの店舗に取り寄せてもらうことは可能ですか?」や「今後、試乗車上がりや展示車処分のアウトレットが出る予定はありませんか?」と、もう一歩踏み込んで聞いてみるのがポイントです。
ショップの店員さんも、単なる冷やかしではなく、本当にそのバイクを探している熱心なファンには親身になって探してくれることが多いです。また、店舗によっては「商談中」として取り置きされていた車体がローン審査などの事情でキャンセルになり、ひっそりと在庫に戻っているケースも意外とあります。こういった「生きた情報」はネットには出にくいので、最後は自分の足と電話を使って泥臭く探す価値は十分にありますよ。
新品アウトレットの価格と割引率
次に、購入を検討する上で最も気になる「お値段」のお話です。ここがOltre XR3型落ちを選ぶ最大のメリットであり、原材料費高騰や円安の影響で高騰し続ける今のロードバイク市場において、一種の「バグ」とも言えるような、信じられないほどお得な価格設定が発生しています。
私が複数の店舗やオンラインサイトで市場調査を行った範囲では、新品のアウトレット車(Shimano 105 R7000 Disc仕様の完成車)で、当時の定価(約40万円〜)から20%〜35%オフ、価格にして税込33万円前後で販売されているケースが最も一般的です。

店舗やタイミング(決算セール、ブラックフライデー、新春セールなど)によっては、さらにポイント還元がついたり、ペダルやライト、鍵などの必須オプションがおまけで付く場合もあり、実質的な割引率はさらに高くなることもあります。
「33万円」と聞くと、ロードバイクに詳しくない一般的な感覚では「自転車に30万!?」と驚かれるかもしれませんし、決して安い買い物ではありません。しかし、今のロードバイク市場の相場観と冷静に照らし合わせると、この価格がいかに異常なコストパフォーマンスであるかが浮き彫りになります。
現在、有名海外ブランド(Trek, Specialized, Cannondale, Pinarelloなど)のカーボンロードバイクで、油圧ディスクブレーキとShimano 105コンポを搭載した新車を買おうとすると、平気で40万円、50万円を超えてくる時代になってしまいました。中には、カーボンではなくアルミフレームのバイクですら、25万円〜30万円することも珍しくありません。
| 比較モデル | フレーム素材 | 振動除去技術(CV) | 実勢価格(税込目安) |
|---|---|---|---|
| Oltre XR3 (型落ち) | ハイグレードカーボン | あり (搭載) | 約330,000円 |
| Oltre Comp (新型) | スタンダードカーボン | なし | 約500,000円〜 |
| 他社エントリーカーボン | スタンダードカーボン | なし | 約350,000円〜 |
| ハイエンドアルミロード | 軽量アルミ | なし | 約280,000円〜 |
上の表を見ても分かる通り、かつての上位グレードと同じ「カウンターヴェイル(CV)」という高級素材を使っているXR3が、最新のエントリーグレードのカーボンバイクや、アルミバイクと変わらない、あるいはそれより安い価格で買えてしまうんです。これは、大幅な円安が進む前に生産・輸入された在庫だからこそ実現できる、奇跡的な価格設定だと言われています。
もし、最新モデルを買うつもりで一生懸命用意していた予算が50万円あったとして、XR3を33万円で買えたらどうなるでしょうか?差額の17万円があれば、何ができるか想像してみてください。
憧れの高級ヘルメット(KASKやLAZERなどのトップモデル)、トレーニングの質を変える高機能なGPSサイクルコンピュータ(GarminやWahoo)、そして季節ごとのサイクルウェア一式を妥協せずに最高級のもので揃えることができます。これからロードバイクを本格的に始める方にとって、機材単体だけでなく、装備品も含めた「トータルパッケージ」で考えた時、この選択肢は間違いなく最強の部類に入ると私は確信しています。
中古市場の相場とオークション注意点
「33万円でもちょっと予算オーバーかな…」「もっと安く手に入れる方法はないの?」と考えた時、次に選択肢に上がるのが中古市場でしょう。ヤフオク、メルカリ、ラクマなどのフリマアプリ、そして「バイチャリ」や「サイクリー」といった自転車専門の中古買取販売店など、探せば多くのXR3が出品されています。
現在の中古市場におけるOltre XR3(ディスクブレーキモデル)の相場は、年式や走行距離、傷の状態にもよりますが、だいたい50万円程度がボリュームゾーンになっています。

これがリムブレーキモデルになるとさらに安くなり、15万円前後で取引されていることもあります。確かに数字だけ見れば、新品アウトレットよりも10万円近く安く手に入る可能性があり、非常に魅力的に映ります。
しかし、ここで心を鬼にして、声を大にしてお伝えしたいのですが、私は個人的に、特にロードバイク初心者の方や、自分で整備ができるメカニックの知識がない方には、「個人間取引(メルカリやヤフオク)」でのカーボンロードバイク購入は強くおすすめしません。絶対避けるべきと言ってもいいくらいです。
なぜなら、カーボンフレームの中古購入には、金属フレーム(アルミやクロモリ)にはない特有の重大リスクがあるからです。それは目に見えない「内部クラック(層間剥離やひび割れ)」の存在です。
カーボンは非常に強い素材ですが、一点に集中する強い衝撃(立ちゴケや落車など)を受けると、外側の塗装は綺麗でも、内側の層が剥離したり割れたりすることがあります。これは素人が外見の写真を見ただけで判断するのは不可能に近く、最悪の場合、走行中の段差やブレーキングの衝撃でフレームが突然破断し、大怪我をするリスクすらあります。
中古購入に潜む3つの致命的な落とし穴
- 見えないダメージのリスク:前オーナーが落車していても、言及されずに「美品」「目立つ傷なし」として出品されているケースが後を絶ちません。
- 消耗品の交換コスト:チェーン、スプロケット、ブレーキパッド、タイヤ、ワイヤー、バーテープなどが寿命を迎えていることが多く、購入直後にショップで交換を依頼すると、部品代と工賃で合計3万〜5万円以上の追加出費になることはザラにあります。
- 保証が一切ない:個人売買は基本的に「ノークレーム・ノーリターン」です。買ってすぐに変速機が壊れても、フレームにヒビが見つかっても、誰も助けてくれませんし、メーカー保証も継承されません。
もしどうしても予算の都合で中古を選ぶのであれば、プロの整備士が点検・整備(オーバーホール)を行い、一定期間の動作保証をつけてくれる「認定中古車」を扱っている専門店で購入することを強く推奨します。
ただ、しっかり整備された中古車は価格もそれなりにするため、結果的に「新品アウトレットとの差額が数万円しかない」ということもよくあります。それなら、正規のメーカー保証が受けられ、全てのパーツが新品であるアウトレット車を選んだ方が、精神衛生上も、長期的なランニングコスト(コスパ)の面でも、圧倒的に賢い選択だと私は思います。
購入後に検討したいホイールのカスタム
もし無事に、運命のXR3(新品でも良質な中古でも)を手に入れることができたなら、ぜひ将来の目標として「やりたいことリスト」に入れておいてほしいカスタムがあります。それが「ホイールのアップグレード」です。これは、XR3を「ただの良いバイク」から「真のレーシングマシン」へと進化させるための最後の鍵となります。
多くの完成車(メーカーからセット販売されている状態の自転車)に言えることですが、どうしても販売価格を抑えるために、ホイールだけは少しグレードの低い、重いものが採用されていることが一般的です。
XR3の場合も例外ではなく、多くは「フルクラム Racing 400 DB」や「Racing 600 DB」といったエントリーグレードのアルミホイールが標準装備されています。これらは非常に頑丈で、毎日の通勤やハードなトレーニングには最適なのですが、重量は前後セットで1,700g〜1,900g近くあり、ロードバイク愛好家の間では親しみを込めて(?)「鉄下駄」と呼ばれる部類に入ります。
このホイールを、例えば前後で1,500gを切るようなミドルグレード〜ハイエンドのホイールに変えるだけで、XR3の走りは劇的に、本当に別の乗り物のように変わります。よく「ギアが2枚軽くなった」と表現されますが、これは決して大袈裟な話ではありません。ホイールの外周部が軽くなることで、信号待ちからの漕ぎ出しが軽くなり、登り坂での失速感が減り、巡航速度の維持が楽になります。
おすすめのアップグレード候補:XR3との相性抜群な3選
- Campagnolo ZONDA(ゾンダ)DB:長年「最初の交換ならコレ」と言われ続けるド定番のアルミホイール。5〜6万円前後で買えて効果絶大。硬すぎず柔らかすぎず、ロングライドにも最適でコスパ最強の選択肢です。
- Fulcrum WIND 40 / 55:ビアンキと同じイタリアブランドで統一したいならコレ。40mm以上のカーボンリムによる見た目の迫力が増し、エアロ効果で平坦の巡航速度が明らかにアップします。XR3のエアロフレームとの見た目の相性も完璧です。
- Shimano Ultegra (WH-R8170):信頼と実績のシマノ製カーボンホイール。ハブの回転性能、重量、剛性のバランスが絶妙で、メンテナンスもしやすい優等生です。派手さはありませんが、確実に走りの質を上げてくれます。
特にXR3は、フレーム自体が「カウンターヴェイル」による極上の快適性と、プロチームが使用したXR4譲りのエアロ性能を兼ね備えた、非常にポテンシャルの高いプラットフォームです。
唯一の弱点とも言える「漕ぎ出しの重さ」をホイール交換で解消してあげれば、平坦も登りもこなせる万能機に生まれ変わります。最初は純正ホイールでガンガン走って脚力を鍛え、半年後や1年後の自分へのご褒美としてホイールを交換する。そんな「育てる楽しみ」があるのも、ロードバイクの醍醐味ですね。
今こそビアンキのオルトレXR3型落ちを買うべき
長くなりましたが、最後にまとめとして、今このタイミングでOltre XR3を検討することの是非について、私なりの正直な結論をお伝えします。
結論から申し上げますと、「もしサイズが合う個体が見つかったなら、迷わず絶対に買うべき」です。今この瞬間が、ラストチャンスかもしれません。
その理由は単純かつ切実です。ビアンキのグローバルなラインナップ戦略の変更により、「ミドルグレード(30〜40万円台)の価格帯で、カウンターヴェイル(CV)を体験できるモデル」は、このXR3が最後になってしまう可能性が極めて高いからです。後継モデルであるOltre CompにはCVが搭載されていませんし、もし今からCV搭載の新車(Oltre ProやRC)を買おうとすると、予算は一気に90万円〜100万円オーバーのクラスへと跳ね上がってしまいます。
「型落ち」という言葉には、どこか「古くて性能が劣っている」というネガティブな響きがあるかもしれません。しかし、XR3に関してはその常識は当てはまりません。むしろ、コストと性能のバランスが奇跡的に取れていた「ロードバイクの黄金期」を象徴する傑作機であり、ある種の「ロストテクノロジー(失われた技術)」を搭載した名車と言っても過言ではないでしょう。
エアロロードとしての十分な速さ、カウンターヴェイルによる魔法のような快適性、そして所有欲を極限まで満たしてくれるビアンキの美しいイタリアンデザイン。これら全てが30万円台で手に入るチャンスは、市場在庫が完全に枯渇すれば二度と訪れません。この技術の価値については、メーカー公式も強くアピールしている通り、プロレースの現場で証明され続けてきたものです。(出典:Bianchi Official Website『Bianchi Countervail® Integrated Vibration Cancelling System』)
もしあなたが、お店やネットで自分のサイズに合うXR3を見つけたなら、それは単なる偶然ではなく「運命の出会い」かもしれません。迷っている間に誰かに買われてしまって後悔する前に、ぜひそのチャンスを掴んでください。XR3は、あなたのサイクルライフをこれ以上ないほど豊かで、快適で、刺激的なものにしてくれる最高の相棒になるはずです。
記事のまとめ
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。この記事が、あなたの最高のロードバイク選びの参考になり、背中を押すきっかけになればこれほど嬉しいことはありません。
※本記事の価格や在庫情報は執筆時点での目安であり、市場の状況により変動する可能性があります。正確な情報は各販売店の公式サイトをご確認ください。

