雨の日の自転車通勤ってみんなどうしてるの？
雨の日の自転車通勤、どうしていますか？「カッパを着れば大丈夫！」と思っていても、いざ走ってみると顔や足元がびしょ濡れ…なんてこと、ありますよね。特に顔が濡れると視界が悪くなり、メガネやメイクも大変なことに。さらに、普通のスニーカーや革靴ではすぐに水が染み込み、職場に着いたころには靴下までぐっしょり…なんて悲惨な状況に。
でも安心してください！実は、カッパ以外にも快適に雨の日を乗り切る方法がたくさんあります。レインポンチョやレインスーツなどのウェアの選び方、顔が濡れないためのレインバイザー活用法、防水シューズやシューズカバーで靴を守るコツなど、実用的なアイデアを紹介します。これを読めば、雨の日の自転車通勤が快適になること間違いなしです！
自転車通勤で雨の日ってどうしてる？【服装・準備】
カッパ以外の選択肢
レインポンチョ、レインコート、レインスーツの3種類があり、それぞれに特徴があります。
自転車通勤の雨対策といえばカッパを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はほかにもさまざまな選択肢があります。適切な雨具を選ぶことで、快適かつ安全に通勤が可能になります。
それぞれの特徴を簡単にまとめると、
- レインポンチョ：着脱が簡単でリュックごと覆えるが、下半身が濡れやすい
- レインコート：動きやすくおしゃれなデザインも多いが、リュックとの併用が難しい場合も
- レインスーツ：上下セパレートで全身をしっかりカバーできるが、着脱に時間がかかる
レインポンチョは、頭からすっぽり被るタイプの雨具で、てるてる坊主のようなゆったりしたシルエットが特徴です。大きめに作られているため、リュックやカバンを背負ったままでも着られます。ただし、膝から下はどうしても雨にさらされるため、レインパンツや防水のシューズカバーと併用するとより快適になります。
レインコートは、前開きのデザインが多く、羽織るように着用できるのが特徴です。ファッション性が高く、仕事帰りに寄り道をする場合や、おしゃれを楽しみたい方に向いています。袖がしっかりついているため動きやすいですが、リュックを背負った状態では着にくい場合があるので、サイズやデザインを選ぶ際に注意が必要です。
レインスーツは、上下が分かれているセパレートタイプで、しっかりとした防水性が求められる人におすすめです。特に自転車通勤の距離が長い方や、雨の日でもしっかり防水したい方に適しています。ただし、上下セットなので着脱に時間がかかる点がデメリットです。また、収納時のかさばりを考慮する必要があります。
履くべき靴
雨の日はレインシューズかレインシューズカバーを活用し、足元の濡れを防ぐのが重要です。
雨の日に普通のスニーカーや革靴で自転車に乗ると、水が染み込んでしまい、不快なだけでなく健康面にも影響を及ぼします。
特に、靴下まで濡れてしまうと乾きにくく、通勤中ずっと冷たいまま過ごすことになり、風邪を引く原因にもなります。また、濡れた靴は職場に着いた後も乾きにくく、次の日まで湿ったままになりやすいため、雨の日専用の対策をすることが快適な自転車通勤のカギとなります。
雨の日の靴の選択肢を簡単にまとめると、
- レインシューズ：防水仕様の靴で、最も確実に足元を守れる
- レインシューズカバー：普段の靴の上から被せる防水カバーで、荷物になりにくい
この二種類が主な対策になります。
まずレインシューズとは、防水加工が施された靴で、雨の日でも靴の中が濡れにくい仕様になっています。最近では、昔ながらの長靴タイプだけでなく、ビジネスシューズ風のデザインや、スニーカーのようなカジュアルなものまで、さまざまな種類が販売されています。
レインシューズには、以下の4種類があり、それぞれ特徴が異なります。
1. ロングタイプ
大雨の日に最適。完全防水だが蒸れやすく、脱ぎ履きに時間がかかる。
ロングタイプのレインシューズは、膝下まで覆う長靴のようなデザインが特徴です。足全体をしっかり雨から守ることができるため、大雨の日や水たまりが多い場所を通る場合に最適です。
メリット
- 完全防水で、どんな大雨でも足元が濡れない
- 泥はねや水たまりの影響を受けにくい
デメリット
- 長時間履くと蒸れやすい
- 会社で履き替える必要がある場合、持ち運びが大変
- 収納スペースを取る
2. ミディアムタイプ
バランスの取れた防水性と履きやすさが特徴。
ふくらはぎ程度の高さのレインシューズで、ロングタイプほどの防水力はないものの、十分な防水性を備えています。比較的軽量で、ファッション性も高いものが多いため、通勤時のコーディネートにも馴染みやすいです。
メリット
- ロングタイプよりも軽量で、歩きやすい
- 比較的おしゃれなデザインが多い
デメリット
- ふくらはぎより上が濡れる可能性がある
- ロングタイプよりも防水性はやや劣る
3. ショートタイプ
デザイン性が高く、普段使いしやすいが、足首以上の部分は濡れる可能性あり。
足首丈のレインシューズで、普通のスニーカー感覚で履けるため、ファッションを重視したい方におすすめです。防水スニーカーのようなデザインもあり、普段使いにも適しています。
メリット
- 通常の靴と見た目がほぼ変わらない
- 軽量で動きやすい
デメリット
- 足首以上が濡れる可能性がある
- 激しい雨の日には適さない
4. パンプスタイプ
女性向けで、ビジネスシーンにも対応できるデザイン。
パンプス型のレインシューズは、仕事でオフィスカジュアルやフォーマルな服装が必要な方に最適です。見た目は普通のパンプスですが、防水仕様になっており、雨の日でも安心して履くことができます。
メリット
- 雨の日でもきちんとした服装に合わせやすい
- 軽量で持ち運びやすい
デメリット
- カバー範囲が少なく、雨が強いと足が濡れる
- 長時間履くと滑りやすい場合がある
レインシューズカバーの特徴と使い方
レインシューズを持っていない場合や、普段の靴を履きたい方には、レインシューズカバーがおすすめです。
レインシューズカバーは、靴の上から被せる防水カバーで、簡単に取り外しができるため、外出先で急な雨に対応しやすいのが特徴です。
レインシューズカバーのメリット
- 軽量で持ち運びが簡単
- どんな靴にも対応できる
- 突然の雨に備えてカバンに入れておける
レインシューズカバーのデメリット
- 靴の形によってはフィットしにくいものもある
- 長時間使用すると、歩行時にズレることがある
- 底が滑りやすい素材のものもあるので注意が必要
レインシューズカバーを選ぶ際は、「防水性能」「耐久性」「滑りにくさ」を重視しましょう。特に、自転車に乗る際には、しっかりフィットするタイプのものを選ぶことで、安全に走行できます。
- しっかりと防水対策をしたいなら、レインシューズがおすすめ。
- 手軽に持ち運び、普段の靴を活かしたいなら、レインシューズカバーが便利。
どちらを選ぶかは、通勤時の距離や雨の強さ、荷物の量によって決めるとよいでしょう。自転車通勤が多い方や、雨の日でも快適に過ごしたい方は、一足レインシューズを持っておくと安心です。一方、雨が降るかどうか微妙な日は、レインシューズカバーをカバンに入れておけば、いざというときに役立ちます。
顔が濡れない方法・コツ
顔周りを濡らさないためにはレインバイザーやレインハットを活用し、顔や髪をしっかり守ることが重要です。
雨の日にレインウェアを着用していても、顔や髪はどうしても濡れてしまいがちです。特に自転車通勤では、前からの吹き込みや横風による雨粒の影響が大きく、視界が悪くなる原因にもなります。
さらに、眼鏡をかけている方にとっては、レンズに水滴がついてしまうことで前方の確認がしにくくなり、安全運転の妨げとなることもあります。雨の日に快適に自転車に乗るためには、顔を濡らさないための適切なアイテムを活用し、できるだけ雨の影響を軽減することが重要です。
- レインハット：撥水・防水仕様の帽子で、晴雨兼用のものも多く、ファッション性も高い
- レインバイザー：透明の大きなツバが顔に雨がかかるのを防ぎ、視界も確保できる
レインバイザーは、透明なツバがついており、顔への吹き込みを防ぐだけでなく、視界もクリアに保つことができます。特に眼鏡をかけている方にはおすすめです。レインウェアのフードと組み合わせることで、より効果的に顔を雨から守ることができます。
レインハットは、防水加工が施された帽子で、デザイン性の高いものも多くあります。顎紐付きのタイプなら風に飛ばされる心配も少なく、普段使いしやすい点が魅力です。特に、晴雨兼用タイプを選ぶと、急な雨にも対応できるので便利です。
レインバイザーを使えば、顔をしっかりカバーしつつ視界を確保でき、特に眼鏡をかけている方にはおすすめです。一方、レインハットは撥水性やデザイン性に優れ、晴雨兼用で使えるものも多いため、日常使いにも適しています。状況に応じて使い分けることで、雨の日でも快適に自転車通勤ができるでしょう。
ワークマンのおすすめグッズ
ワークマンには、高機能かつコストパフォーマンスに優れたレインウェアやシューズが揃っています。以下に具体的な商品名とおすすめの理由を解説いたします。
1. イナレムストレッチレインスーツ：5500円
このレインスーツは、耐水圧20,000mm、透湿度25,000g/m²/24hという高い防水性と透湿性を備えています。ストレッチ性が高く、動きやすさも抜群です。価格は5,500円（税込）で、高機能ながら手頃な価格設定となっています。
おすすめポイント：
- 高い防水性で大雨や嵐の日でも安心
- 優れた透湿性で蒸れにくく快適
- ストレッチ素材で動きやすい
- 専用の収納袋付きで持ち運びに便利
2. 防水フェストブーツ：2900円
このブーツは、防水性、耐久性、収納性に優れています。適度な柔らかさとストレッチ性を持ち、足の動きを妨げません。さらに、折りたたみ可能で付属の収納ポーチに入れて携帯できます。価格は2,900円（税込）で、機能性とコストパフォーマンスのバランスが取れた商品です。
おすすめポイント：
- 高い防水性で雨の日も安心
- 柔らかくストレッチ性があり、履き心地が良い
- 折りたたみ可能で携帯性に優れる
- 耐久性が高く、長く使用できる
3. 防水サファリシューズ：1900円
ショートブーツのようなデザインで、防水性が高く、アウトドアやタウンユースに適しています。素材は合成ゴムで、外側はザラザラとした質感、内側は長靴のような履き心地です。価格は1,900円（税込）と非常にリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。
おすすめポイント：
- 高い防水性で雨の日も快適
- ショートブーツ風のデザインでおしゃれ
- 軽量で履きやすい
- リーズナブルな価格で手に取りやすい
4. レディース防水サファリサイドゴア：2300円
女性向けの防水シューズで、履きやすいサイドゴア仕様となっています。おしゃれなデザインで、雨の日以外にも使いやすいです。Sサイズは22.0～22.5cmで、子供用としてもおすすめです。価格は2,300円（税込）です。
おすすめポイント：
- 防水性が高く、雨の日も安心
- サイドゴア仕様で脱ぎ履きが簡単
- おしゃれなデザインで普段使いにも最適
- サイズ展開が豊富で、子供用としても利用可能
これらのアイテムは、ワークマンの公式オンラインストアや全国の店舗で購入可能です。ぜひ一度手に取って、その高い機能性とコストパフォーマンスを実感してみてください。
車通勤にする
そして可能であれば、雨の日だけ車通勤に切り替えるのも良い選択肢です。
自転車通勤を基本としていても、大雨の日に無理をして自転車に乗るのは危険です。特に強風を伴う悪天候の際は、転倒のリスクも高まります。
車通勤を選択するメリットを簡単にまとめるとこのあたりになります。
- 安全性：転倒のリスクがなく、通勤時のストレスが減る
- 快適性：雨に濡れる心配がなく、仕事前の不快感を軽減
また、会社や自治体によっては、雨の日に公共交通機関を利用した場合に交通費が支給されることもあります。
天候に応じて柔軟に通勤手段を変えることで、快適な自転車通勤を継続できるでしょう。
雨の日の自転車通勤はどうしてる？に関するQ&A
雨の中30分走るとどうなる？
服や靴が濡れ、視界が悪くなり、体力を消耗しやすくなります。
30分間の自転車走行では、どれだけ雨対策をしても完全に濡れずに済むことは難しいです。特に、顔や手足は雨にさらされやすく、レインウェアを着ていても袖口や裾から水が侵入しやすいため、不快感が増します。
また、雨粒が顔に当たることで視界が悪くなり、特に眼鏡をかけている人は水滴で視界が遮られやすくなります。
- 夏場の影響
レインウェアを着用すると蒸れやすく、汗で内部が湿ってしまうことがあります。湿度が高いと体温調節が難しくなり、走行中に体力を消耗しやすくなります。さらに、雨の日は気温が下がることが多いため、急に寒さを感じることもあります。 - 冬場の影響
冷たい雨に長時間さらされると体が冷え、指先や足先がかじかんで感覚が鈍くなることがあります。特に、手袋をしていないとブレーキ操作がしづらくなり、事故のリスクが高まります。防寒対策として、防水手袋や厚手の靴下を着用し、冷えを防ぐことが重要です。
また雨の日は路面が滑りやすくなり、特に以下の場所ではスリップしやすくなります。
- マンホールの上
- 白線（横断歩道や車道のライン）
- タイルや鉄板が敷かれた歩道
- 橋や高架の下など、湿った場所
これらの場所では、普段よりもスピードを落として慎重に運転する必要があります。また、ブレーキの効きが悪くなるため、普段よりも早めにブレーキをかける意識を持ちましょう。
ということで30分間の自転車走行では、どれだけ対策をしても完全に濡れる可能性があります。特に顔や手足は雨の影響を受けやすく、視界が悪くなることで安全面のリスクが高まります。
また、レインウェアを着用していても蒸れやすく、夏場は暑さで体力を消耗しやすくなります。冬場は逆に体が冷え、体調を崩しやすくなるため、防寒対策も必要です。
さらに、雨の日は道路が滑りやすくなるため、スリップや転倒のリスクも考慮し、スピードを落として慎重に運転することが大切です。
置きっぱなしにしておくとどうなる？
錆びや劣化が進み、自転車の寿命が短くなります。
自転車を雨ざらしにすると、フレームの塗装が劣化しやすくなり、水分が侵入して錆が発生しやすくなります。
特にチェーン、ギア、ハンドル部分は錆びやすく、長期間放置するとスムーズに動かなくなることもあります。さらに、ブレーキ部分も劣化しやすいため、安全性の低下につながります。
まずチェーンやギアが錆びると、ペダルが重くなり、スムーズに走れなくなります。最悪の場合、チェーンが切れたり、ギアが固まって動かなくなることもあります。また、雨水がブレーキパッドやブレーキワイヤーに付着すると、ブレーキが効きにくくなります。特に急な坂道では、十分に減速できず危険です。
そして長期間放置すると、フレームやスポークが錆び、見た目が悪くなるだけでなく、強度が落ちる可能性があります。他にも水分がタイヤに浸透すると、ゴムが劣化しやすくなり、ひび割れや空気漏れの原因になります。特に雨が降った後、すぐに自転車に乗ると、タイヤのグリップ力が落ちて滑りやすくなります。
対策としては、屋根のある駐輪場に停める、レインカバーをかける、雨の日の走行後は水分を拭き取る、そして定期的に注油を行うことが重要です。
カッパ着用は義務？
義務ではありませんが、安全のために推奨されます。
法律上、雨の日にカッパ（レインウェア）の着用は義務ではありません。しかし、傘をさして自転車に乗る「傘さし運転」は道路交通法で禁止されており、違反すると5万円以下の罰金が科せられることがあります。
上述の「ながらスマホ」や「酒気帯び運転」だけでなく、次のような運転も重大な事故につながりかねない危険な行為です。絶対にしないでください。
政府広報オンライン
- 傘さし運転(5万円以下の罰金等)
そのため、安全に走行するためにはレインウェアの着用が推奨されます。特にフードが風で脱げにくいタイプや、視界を確保しやすいレインバイザー付きのものを選ぶと快適に運転できます。また、レインポンチョよりも上下セパレートのレインウェアの方が動きやすく、濡れにくいのでおすすめです。
レインウェアを着ることで両手が自由になり、安定した操作が可能になります。ハンドルをしっかり握ることができ、ブレーキ操作やギアチェンジもしやすくなるため、雨の日でも安全に自転車を運転することができます。
また雨の日は体が濡れることで急激に体温が下がることがあります。特に、冬場は濡れたままでいると体が冷えてしまい、風邪をひくリスクが高まります。レインウェアを着用することで、雨から体を守り、体温を維持することができます。
そして雨が直接顔に当たると、視界が悪くなり前が見えづらくなります。特に、メガネをかけている人はレンズに水滴がつきやすく、より視界が遮られやすくなります。レインウェアのフードをしっかり固定し、レインバイザーを活用することで、顔に雨がかかるのを防ぎながらクリアな視界を確保できます。
女性はどうしてる？
上下別のレインウェア＋レインブーツが一般的な対策です。
雨の日に自転車通勤をする女性は、レインウェアや靴の選び方に工夫をしていることが多いです。特に、仕事着が濡れるのを避けたい方や、メイク崩れを防ぎたい方にとって、適切な雨対策は欠かせません。
女性の場合、レインウェアの選び方や通勤時の服装に工夫をしている方が多いです。特に、自転車用のレインポンチョは前カゴまで覆えるため、荷物の防水にも役立ちます。しかし、ポンチョだけでは足元が濡れやすいため、上下別のレインウェアを着用し、さらにレインブーツや防水シューズを活用するのが一般的です。
また、職場に仕事用の靴を置いておき、通勤時はレインシューズを履くという工夫もされています。レインウェアは職場の傘立ての横などで乾かしている人も多く、通勤後の濡れた衣類の管理も工夫されています。
高校生はどうしてる？
学校指定のレインウェアを着用し、靴の対策をする人もいますが、完全防水は難しいようです。
高校生の自転車通学では、「傘さし運転禁止」のルールがある学校が多いため、レインウェア（カッパ）を着用するのが一般的です。
しかし、フードが風で飛ばされる、顔が濡れて視界が悪くなるといった問題が発生しやすいため、フードの締め付けが調整できるタイプを選ぶ、レインバイザーを使うなどの工夫がされています。
靴に関しては、ローファーを避けてランニングシューズに履き替える、靴下を予備で持っていく、レインシューズカバーを使うなどの対策をしている人もいます。しかし、完全に濡れないようにするのは難しく、学校に着いたら濡れた服や靴を乾かす時間が必要になることが多いようです。
